札幌を中心に活動する40歳以下の若手建築家グループ「UN40」が7月25日より、ギャラリー門馬アネックス（札幌市中央区旭ヶ丘2）で「UN40～40歳以下の建築家による建築以外の表現展」を開催している。

　2002年より始まった同展は、建築家の思考過程におけるさまざまなイマジネーションや日常の問題意識などを建築以外の表現方法で視覚化し、「建築家が普段どのようなことを感じ、何を考えているのか」を一般の人に広く感じてもらうための自由な表現展。2003年からは、来場者が作品について考えるきっかけに、漢字1文字の共通テーマを設けている。

　テーマは、種子が芽生え、成長し、伸びていくイメージで設定。6回目となる今年のテーマは、これまでの「穴」「出」「伸」「拡」に続き「向」。参加者は、小尾慎さん、畠中秀幸さん、前川尚冶さん、萩原淳一さん、名古屋英紀さん、石塚和彦さん、大塚達也さん、中舘誠治さん、船坂大樹さん、東口圭さん、赤坂真一郎さんの計11人。作品はギャラリー内部だけでなく、テラス脇を利用した作品や音を出して楽しむ作品、来場者がアレンジしていく参加型の作品などさまざま。

　同展実行委員会代表の赤坂さんは「建築という枠をはずした時、建築家がどのような形でその思考を表現するのか、建築に興味のない人にもぜひ見てもらいたい」と話している。

　開館時間は11時～19時。入場無料。8月8日まで。

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