札幌市役所地下食堂で6月23日と30日、「サッポロスマイル」をテーマにした特別ランチが提供される。
「サッポロスマイル」は、札幌市が推進するシティープロモート戦略で、「笑顔」をコンセプトとする。同食堂で同企画をテーマにしたランチを提供するのは初めてという。
特別ランチ「ニコッとスマイルランチ」(780円)は、笑顔(ニコッと)をキーワードに2つの料理を提供。センチュリーロイヤルホテルの総料理長・金子厚さんが監修する。1品目は「特製ポークシチュー」。ホテルの洋食技術を取り入れたデミグラスソースで当別町のブランド豚肉スマイルポークを柔らかく煮込み、札幌産のジャガイモ、タマネギ、小松菜などを添える。
2品目は「特製オムライス」。同食堂の人気メニューのオムライスをサッポロスマイル用にアレンジしている。通常はデミグラスソースを使っているが、同メニューではケチャップをベースにしたトマトソースを使用。試作時にトマトソースだけを使ったソースも作ったが、同食堂を利用する客層と年配者に好まれる味を熟知している女性スタッフの意見で、ケチャップベースを採用したという。トロトロの卵の上には、パプリカパウダーで「サッポロスマイル」のロゴを入れる。
同食堂の調理長 森貴教(たかゆき)さんは「食堂で1日約130食出る人気メニューのオムライスとホテル伝統のソースのコラボレーション。金子総料理長から直接指導を受け、その後も試食を繰り返して完成した。デミグラスソースは赤ワインを加え、今までの食堂の味とは全く違う。ポークシチュー用の皿も今回のために新調した。オムライスも普段の味と違うので違いを味わってほしい」と話す。
金子さんは「ホテルとは違いさまざまな制約がある中で、リーズナブルかつスピーディーに提供できるホテル洋食の味をテーマに考案した。今後も札幌市との交流を通じて、札幌や北海道の魅力向上に協力していきたい」と話す。
金子さんは2015年にフランス料理人の栄誉称号「レ・ディシプル・ド・オーギュスト・エスコフィエ」を授与。北海道の食材を大切にした北海道発のフランス料理を同ホテルで提供している。
営業時間は10時~18時。同メニューの提供は11時30分~(25食限定)。土曜・日曜・祝日休み。