イタリア文化会館(東京都千代田区)で3月22日、北海道天塩町が手掛ける特産品開発プロジェクトの経過発表と商品披露が行われた。コーディネートはノースユナイテッド(札幌市白石区平和通12)とangle(中央区北1西7)。
地方創生の取り組みとして昨年からスタートしている「天塩國(てしおのくに)眠れる食資源活用プロジェクト」。町内の酪農、農業、民間、行政有志などでプロジェクトを結成し、札幌から同社らがサポートを行っている。
この日発表した商品は、ラーメン店「ソラノイロ」(東京都)店主の宮崎千尋さん監修のカップ麺「至高の天塩しじみ光麺」、「ハピキラFACTORY」(同)監修パンナコッタドリンク「とろパンナ」、老舗レストラン「五島軒」(函館市)が初監修する「プレミアム スモークサーモン」、特別デザインの木箱入り「TESHIO鮭の山漬け」の4種類。
「しじみ光麺」と「TESHIO鮭の山漬け」は披露と同時に販売が始まり、同町のふるさと納税商品としても新たに追加された。「スモークサーモン」は1カ月後に発売する予定。今後、サクラマスの温燻(おんくん)もラインナップに加えるほか、「とろパンナ」はさらに改良を加える予定という。
当日は、都内の有名料理店と同町のミズダコ、タラ、えいひれ、ニシン、ホッキ貝、子羊肉などコラボレーションした料理の試食会も行った。「サケの山漬け餅」(六雁(銀座))、「ラム肉ロースト」(カブト・(目黒))、多彩なイタリア料理(エリオ・ロカンダ・イタリアーナ(麹町))が提供され、参加者約130人が天塩町の食を味わった。
発表会には俳優の岸谷五朗さんも応援に駆け付け「ドラマの撮影で訪れたときに極寒の海に飛び込んだ後のしじみのお味噌汁に助けられ、天塩町の人々の温かさに魅了された」と話した。
同プロジェクトでは商品開発を継続し、北海道の食材の可能性や魅力を発信していくという。