石井竜也さんがプロデュースする平和祈念イベント「GROUND ANGEL in SAPPORO ~WHITE MINDS~」が札幌駅前周辺施設で12月20日から開催されている。
赤レンガテラス2階に展示しているGRANDIA(2003)とTONE(2001)
赤レンガテラス(札幌市中央区北2西4)に7カ所、日本生命札幌ビルNOASIS3.4(北3西4)に2カ所、札幌市北3条広場(アカプラ)(北3西4)に1カ所、札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)に1カ所、合計11カ所に平和を祈念する天使のオブジェ11体を展示している。
三井不動産、日本生命、札幌駅前通まちづくりで組織する「GROUND ANGEL in SAPPORO実行委員会」が主催する。
12月27日に11体の中で最大のオブジェ「HOPE(希望)(2013)」が赤レンガテラス1階中央に出現し、全ての天使がそろった。
木の枝の上に置かれた地球を模した羽を生やした球体に、希望を胸にこぶしを高く突き上げた少年天使がまたがっている。東京・丸の内周辺で開催された「光と音のシンフォニー『ライティング・オブジェ 2013』」に出展された大型作品。
同イベントは、2001年に起こったアメリカ同時多発テロにショックを受けた石井さんが翌年から始めたアートを通じた平和祈念活動。2002年、横浜赤レンガ倉庫前の広場で開催以来、毎年12月に開催している。12年間の活動で約100万人を動員。2011年の東日本大震災以降からは、被災地への支援を中心に活動している。爆心地の中心を意味する「GROUND ZERO(グラウンドゼロ)」と関連させ、人々が平和を祈る場所を天使が舞い降りる場所「GROUND ANGEL(グランドエンジェル)」と名付けた。
石井さんは「拳を振り上げるような平和運動や、現地に赴くような活動まではできないが、少しの時間でも考えてみることは誰でもできる。考えることで一人ひとりが優しくなれば、世界全体の優しさにつながる」という思いを込めているという。
1月12日まで。