札幌市南区・石山~定山渓地区のそば店3店が8月24日・25日、今年収穫した取れたての新そばを提供する「新そばまつり」を開催する。主催は「230(ニーサンマル)そば街道推進委員会」。
今年で2回目を迎える同祭。同委員会の「230」は国道230号線を意味するもので、石山~定山渓地区の同国道沿いにはそば店が10店あることから「そば街道」と呼ばれる。同街道を生かした「地域活性」「まちづくり」が企画のきっかけ。「35年間変わらぬ味を提供することがモットー」という「そば紋」(札幌市南区藤野3条7)、1927(昭和2)年創業の老舗「紅葉亭(こうようてい)」(定山渓温泉東3)、自家農園・自家製粉の手打ちそばにこだわる「関家」(藤野3条9)が今年収穫した新そばを使った「もりそば」を500円で提供する。
各店のもりそばには、「関家」の店主・鯖戸(さばと)靖治さん(76)が北海道・士別市に持つ20ヘクタールの自家農園で育てたそば粉を使う。そばは収穫から製粉まで時間を要するため、北海道は早いところでも9月上旬ごろから新そばを提供する店も多いが、同園で収穫後、すぐに自家製粉することでこの時期に提供することを可能にした。「北海道では極めて早い時期に新そばを味わうことができる企画。もともとそばの一大生産地である北海道で本物のそばの味を伝えたい」と鯖戸さん。「『そばはつなぎ』というが、本来そばはそば粉だけで作ることが大原則。本来のそばを味わっていただく機会にしてほしい」。スタンプラリーを行い、各店で食事するごとにスタンプを押印。3つ集めると景品を進呈する。
「この企画はこの国道230号線を生かした地域活性と札幌市内外のまちづくりが根幹。札幌から定山渓まで道、逆に峠を越えて札幌に来る人たちなど、この道の交通量は国内有数。もっとこの場所を盛り上げて、この辺りに住んでいる人にとって住みやすく、楽しむことができる地域にしたい」と意気込みを見せる。
開催時間は11時~18時。材料が無くなり次第終了。イベント時は各店「もりそば」のみを提供する。