市民ボランティア団体によるイベント「動物愛護フェス in さっぽろ~北海道で動物と人の共生をめざして~」が5月25日・26日、「L.i.b gallery(リブギャラリー)」(札幌市中央区盤渓)で開催される。
犬・猫の「処分ゼロ」、猫の保護活動を行うカフェ「ツキネコカフェ」(中央区北6西27)を運営するNPO法人「猫と人を繋ぐツキネコ北海道」、北海道各保健所から引き取られた猫の譲渡活動などを行う「ニャン友ネットワーク」(中央区南1西6)、個人保護ボランティアらで組織する実行委員「北海DO ぶつnet(ほっかいどうぶつねっと)」が主催する。
避妊・去勢などを怠り異常繁殖した後に飼育を放棄する問題や「かわいそう」という思いで保護するうちに手に負えなくなることなどが原因の「多頭飼育崩壊」、近年増え続ける高齢者による飼育放棄、ノラ猫による地域住民間のトラブル、ペットブームで飼って間もなく飼育放棄する問題など、ペットトラブルの現状や原因究明、対策などの啓発を目的に企画された。「北海道ではこの1年間で犬896頭・猫4332匹が殺処分された(2013年5月9日現在)」とし、「かわいそうという思いだけではこの数は減らない。活動を通して実感してきた現状を伝えたい」とイベント担当の吉田さん。
会場では、北海道内の保健所や地域から保護された成犬・仔犬、成猫の保護者探し譲渡会、「仔猫ふれあいコーナー」「仔犬ふれあい&里親さがしコーナー」、犬の「簡単トリミングコーナー」、犬・猫グッズ販売コーナーや「ペットの適正飼育」「カラスの生体研究」についての講演などを行う。「今回は中学生がボランティアで駆け付けてくれる。最近は若い世代も動物愛護やペット問題に関心を持つ人が多くなってきた。今後はこの世代がパイオニアとなって動物問題に取り組んでいくことになる」
「講演でペット問題への理解を深めたり実際に動物と触れ合うことでペットとの関わり方や楽しみ方を体験したりできる。ペットを飼っている方、飼っていない方、飼いたいと思っている方なども含めお越しいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~15時。入場無料。