環境・人・動物をテーマとした学生らの映像作品発表会「メッセージムービーサミット」が2月18日、「円山動物園」(札幌市中央区宮ヶ丘3)内の「ネイチャーカフェ・アース」で行われた。
同イベントは「北海道コカ・コーラボトリング」(清田区)と札幌市が取り組む「さっぽろまちづくりパートナー協定」事業の一環で、2009年から始まり今年で4回目を迎える。毎年「札幌市立大学」(南区)デザイン学部の学生が自主制作のショートムービーを持ち寄り、園長、道内のクリエーターや企業が作品を審査して表彰する。今年は22作品が審査に臨んだ。
作品は30秒ほどの作品から3分ほどのストーリを練ったものまで多彩なラインアップ。MVPを受賞した作品は垂水浩貴さんの「Water Resource」。アニメーション作品が多いなか実写の作品で、札幌に流れる「豊平川」から一般家庭の蛇口にまで水が運ばれる様子、その最中に人や動物が関わる様子を描き、水の一連のサイクルを表した。「環境に対する性善説・性悪説のどちらかがテーマに含まれた作品もある中で、同作は全体の循環を表現として組み込んでいた」と同社の広報・CSR推進部の佐々木さん。「この事業を通し、環境保護や子どもたちが健やかに育てる未来作り、まちのにぎやかしを担いたい。カフェがそれらのテーマを発信する基地にするとともに、学生たちにとっても作品を披露する場、実践を踏む機会になれば」とも。
垂水さんは「MVPをいただけたことはとてもうれしく思う。制作中はしっかりしたもの
が完成するかどうか作品に対して不安があったので、ムービーサミットで審査していただき、賞もいただけたことはとても良かった」と話す。
受賞作などは、同カフェ内、同園の動画サイト「Maruyama Zoo CHANNEL」で年間を通して上映するほか、札幌駅前通地下歩行空間でも上映予定。