モエレ沼公園の「ガラスのピラミッド」(札幌市東区モエレ沼公園1)で10月24日、「平和祈念展 in 札幌」が始まった。
同展は、戦争における労苦に対し理解を深めることなどを目的に「平和祈念展示資料館」(東京都新宿区)が行う出張展示。写真や当時の兵士の持ち物、水木しげるさんが寄贈した当時の様子を描いた絵の資料、映像資料など97点を展示する。札幌での開催は今回が初。
会場では、「兵士」「戦後強制抑留者」「海外からの引き揚げ者」の3コーナーに分け、それぞれのテーマの資料を展示する。「兵士」のコーナーでは、戦時の写真や兵士の私物資料、「臨時召集令状(赤紙)」、兵役に関する公文書、装備品、「戦後強制抑留」コーナーでは、当時のシベリアでの強制抑留者の生活環境や厳しい労働環境を説明する資料、日本で帰りを待っていたという家族が送った手紙、生活用品、「海外引き揚げ」コーナーでは、引き揚げ者が乗船した船の模型、衣服、引き揚げ時の混乱を示すメモなどを、それぞれ展示する。
期間中、「シベリアの白い大地」に見立てたスペースにメッセージを残す参加型のアートワークやミニコンサートなどのイベントも行う。
開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。今月28日まで。