札幌市役所(札幌市中央区北1西2)は7月23日から、計画停電に備えクラウド型コールセンターシステム「BIZTEL(ビズテル)コールセンター」を採用している。
インターネット関連のサービスを手掛ける「リンク」(東京都港区)が開発したIP電話を使った同サービス。停電時に使えなくなった電話回線のバックアップとしてインターネット回線を構築することで電話応対を可能にする。札幌市では2010年から、運用コスト削減・サービス向上などを目的に民間のコールセンター事業社「リンケージサービス」(北2西2)に市政総合案内のコールセンターをアウトソーシングしているため、停電時の対応として同システムを計画停電予定期間に採用した。計画停電時には、コールセンター業務を受託するリンゲージサービスのオペレーターが札幌市役所に出向し業務を行う。
「従来通りのシステムでコールセンターを新たに構築すると機器の導入や内線工事などで数百~数千万円のコスト・数カ月の工期が必要になるが、バックアップ型のシステムでは内線工事の必要もなく、当社ではスポット利用できるサービスのため、イニシャル・ランニングのコストを削減できる」とリンク広報の倉持さん。
北海道電力が提示した計画停電予定は9月中旬まで。