札幌・狸小路5丁目周辺の飲食店で6月9日、「流氷DRAFT」を提供する「網走ビールフェア」が始まった。
同商品は、ビールメーカー・網走ビールが地ビールを開発する過程で2008年に発売した発泡酒。網走の冬の観光資源である流氷を仕込み水、天然のクチナシを着色料に使い「オホーツクブルー」色を再現した。
これまで冷蔵保存しかできなかった同商品は、品質改良で製造後の常温保存が可能に。札幌市内に販路を拡大していた同社の営業マン・佐藤直樹さんと狸小路5丁目の「カレー道場 黒帯」店主の大倉聡さんが「意気投合した」こともきっかけとなり、今回同フェアが企画された。
「物産店や百貨店などでは網走ビールを販売しているが、飲食店で提供しているところがなかったという話を聞き、市内1番店として立候補した」と大倉さん。「ずっしりした当店のカレーとすっきりと清涼感のある青色のビールは初夏にもぴったりかと思った」。大倉さんが狸小路5丁目周辺の各飲食店に企画を持ちかけ複数店での開催にこぎ着けた。「近隣の店舗も共に盛り上がるきっかけになれば」と期待を込める。
参加店は、道産食材をテーマにした飲食店が集積する「HUGイート」、狸小路4丁目の「Bar Piece of Dream」など。ビール瓶1本(600円)や各店でセットメニューなどを提供する。
「身近な飲食店で商品を飲むきっかけになり、より親しんでほしい」と佐藤さん。「札幌と網走、距離は遠いが、協力して北海道全体を盛り上げることにつなげたい」(大倉さん)とも。
7月中旬ごろまで開催予定。