ドキュメンタリー映画「それでも運命にイエスという。」の上映会と監督・葉田甲太さんを招いた講演会が4月14日、イベントスペース「かでる2・7」(札幌市中央区北2西7)で開催される。
同作は、カンボジアでのエイズの実態に迫ったドキュメンタリー。ホスピスでの患者のインタビューや政府の対策により患者が隔離された村での出来事などを描いた。2011年に公開された、カンボジアの学校建設をテーマにした向井理さん主演映画「僕たちは世界を変えることができない But we wanna build a school in Cambodia.」のモデルにもなり話題となった。
企画したのは札幌市内の大学生・斉藤花奈(はるな)さん。以前バックパッカーとしてカンボジアを旅した斉藤さんは「カンボジアの現地の人の笑顔はキラキラしていてすてきだった。日本には無い強い生命力を感じた」とし、「『生きる強さ』を伝えるきっかになれば」という思いの下、「北海道国際協力学生団体ネットワークHICSAN」らに協力を仰ぎ開催にこぎ着けた。
当日は、上映後に葉田さんが作品について講演を行う。作品に関し、葉田さんは「この映画を作ろうと思ったのは、エイズ病棟で1人で死んでいく方たちが生きていた事を残したいと思ったため」とし、「この映画を見終わったときに生きる意味を考え、HIVに関する知識が増え、偏見などがなくなってほしい。カンボジアに行ったことがない人や国際協力に少しでも興味がある人にぜひ見てもらえれば」とも。
開催時間は18時~20時20分(終了予定)。料金は、一般=1,000円、学生=500円、高校生以下無料。ホームページで申し込みを受け付けている。