冷え性、肩こり、月経による身体の不調など女性特有の身体の不調に対しての漢方利用を啓発する「女性のための漢方セミナー」が11月10日、ニトリ文化ホール(札幌市中央区北1西12)で開催された。
漢方による治療や症状改善、漢方への理解や知識の普及を目的に開催する同イベント。札幌のほか、新潟、福岡、大阪など全国で開催している。
当日は2部構成で、1部では、ともこレディースクリニック(西区)の佐藤智子院長が月経サイクル、ホルモンの働きやその変化、仕組みなどに関する講演を、北海道大学病院(北区)婦人科の小林範子助教が食事を通してのヘルスケア、「気・血・水(き・けつ・すい)」と呼ばれる身体のエネルギーや循環に関する講演を行い、漢方を使った診療などを解説した。
2部では、タレントの冨永愛さん、皆藤愛子さんが登場。佐藤院長、小林助教を交えたパネルディスカッションを行い、冨永さんと皆藤さんが抱える身体の不調に関してアドバイスした。ゲスト2人の健康に対する意識なども紹介し、冨永さんは「食事は野菜中心の食生活でカラフルな食事を並べるよう意識したり、シュートボクシングでストレスを解消したり、有酸素運動を行ったりしている」、皆藤さんは「普段は散歩したりほどほどに体を動かしている。肉が好きでよく食べていたが、自炊して野菜もよく食べるように気をつけている」など、プライベートを交えたトークも披露。
そのほか、来場者と共に12項目のチェックリストから「女子力チェック」を行い、「女子力ダウン」と診断された来場者が多く驚きの声や笑い声が上がり会場は「女子会」のような和やかな雰囲気に包まれた。ディスカッションが終了し、冨永さんは「女性特有の悩みに対し漢方という解決策があることを知らなかった。とても楽しかった」、皆藤さんは「ずっと続くものなので治せるのであれば治したい。治せることがわかって明るくなれた」と、それぞれコメントした。
イベント担当者は「当セミナーを通して女性の悩みを解決する選択肢として漢方があるということ、症状や身体に合わせたオーダーメードの診療があるということをより多くの人に知ってもらい広めていきたい」と話す。