札幌国際ビル(札幌市中央区北4西4)8階の国際ホールで10月29日、ファッションデザインコンテスト「N1 モードグランプリ」が開催される。主催は日本デザイナークラブ北海道。
同イベントは若い才能にスポットを当てたファッションデザインコンテストで、「次代のファッションを担っていく若者にファッションの面白さや、デザイン・服づくりの楽しさ、チャレンジすることの大切さ、衣服の重要さを感じてもらいたい」という思いから2005年9月に初開催。コンテストとして参加者同士が競い合い新たな発見や刺激を受けながら、ファッション文化の発展や北海道から世界に通用する人材の発掘、地域活性化、地元デザイナーの育成を目的とする。
「N1」の「N」は「Nippon」=日本、北海道を意味する「North」=北、若者のパワーと想像力につながるワード「News」-「New」-「Now」-「Next」の頭文字と「NO.1」を組み合わせたもの。昨年は学生や服飾関係者をメーンに約300人が来場した。6回目を迎える今回は「デザイン・作品制作部門」「デザイン画部門」「Tシャツデザイン部門」の3部門が行われる。
メーンイベントでもある「デザイン・作品制作部門」は高校生以上が対象。作品のテーマは設けておらず「発想力というものを大事にした。デザインは決められたものを制作するのではなく自ら考える力が問われるので、各自のアイデアの可能性を信じテーマを設けなかった」と日本デザイナークラブ北海道代表の冨田さん。
全国から250点近い応募があり、1次審査ではデザイン画、2次審査ではデザイン画を基に実物作品を制作し、着用したモデルによるショー形式の最終審査会を行う。パターンと縫製の完成度が審査対象となる。グランプリには賞金20万円を贈るほか、各賞も用意する。今回は特別賞も設け、「札幌美少女図鑑」とのコラボで受賞作品を掲載。実際にモデルの衣装制作を担当することができる。
「デザイン画部門」は中学生以上が対象でデザイン画のみの審査。300点近い応募があり、東北からの応募が多くあった。中学生と高校生の部もあり、それぞれ最優秀賞と優秀賞を用意する。「中・高生がファッションに興味を持ち、自由な発想で画を描く楽しさに触れてもらえれば」と冨田さん。「Tシャツデザイン部門」はコンサドーレ札幌のTシャツのデザインで審査する。参加制限はなく今回は約50人の応募があった。最優秀賞受賞作品はオフィシャルグッズとして実際にTシャツを商品化する。当日は、1次審査を通過した28人による最終審査会と各部門の入選作品の発表・表彰が行われる。コンテスト終了後には交流会も予定。
「ファッションから若者を応援したいという気持ちで行われている団体なので、イベントを通して興味や楽しさを感じてもらい、若者にとって将来への第一歩となれば」と冨田さん。
開催は12時30分から。入場料は1,000円。