スープカレー店の情報を中心にした専門ガイドブック「カレー賛昧 至福のスープカレー」が6月、シリーズ創刊10周年を迎えた。カレー専門サイト「スパイスビーチ」の運営やカレー専門店のコンサル、イベントプロデュースなどを行う「ティーツーワイジャム」(札幌市中央区南1西11)が手掛ける。
「ショップ情報編」、札幌のスープカレー店「MATALE(マタレー)」のページ
2002年から年1回刊行する同誌。10年目の節目を迎えた今年は、札幌のスープカレー専門店を中心に過去最高となる266店舗の情報を掲載した「ショップ情報編」と、家庭で作るスパイス料理の情報を掲載した「スパイスレシピ編」を刊行した。「自分自身スープカレーの魅力にはまっていき、スープカレーやカレーをもっと多くの人に食べてもらいたいという気持ちが強くなった」と同社社長の玉木雅人さん。「今回特別号としてレシピ本を作ったのはカレーの要素として欠かせないスパイスを使ったレシピを紹介することでカレー全般を支えたいと思った」
ショップ情報編では店舗紹介のほか、店長同士の対談記事や1970(昭和45)年以来の、札幌のカレー店の変遷をまとめた年表、札幌のスープカレー店の先駆となった「アジャンタ薬膳カリィ本舗 総本家」(東区北23東20)、「スリランカ狂我国(きょうわこく)」(大通西15)、「木多郎 本店」(南区澄川6条4)の代表らのコメントなども記載する。
スパイスレシピ編は、市内のスープカレー店、カレー店の店主がアドバイスする家庭で作れるカレー(スープカレー)のレシピ、「東京カリ~番長」こと水野仁輔さんのスパイスレシピを掲載。そのほか、玉木さんがインドへ取材した際に教わった、スパイスを使ったインドの家庭料理レシピ、インド探訪記などを紹介する。
「ショップ情報だけでなくそれらを作る楽しみも知ってもらいたい。自分で作ることで店のおいしさやカレーの新たな魅力発見にもつながるはず」と玉木さん。「10年間で積み重ねてきた情報は歴史も感じられるはず。スープカレーの文化が根付いた札幌ならではの専門誌。これからもスープカレー文化、業界の発展に貢献したい」とも。
価格は両誌とも1,000円。