ホクレン農業協同組合連合会(札幌市中央区北4条西1)は3月16日、東日本大震災の主な被災地の一つである宮城県に農作物を支援物資として提供すると発表した。
同会が日本貨物鉄道北海道支社を通じて、宮城県知事と宮城県災害対策本部から、宮城県内に抑留となっている貨物列車に積載されている同会と北海道内JAの農産物について、災害救援物資として供出の依頼を受けたことがきっかけ。
「もともとは商業用として関東地域・首都圏の加工メーカーや問屋に送るはずのものだったが、お客さまの了承の上、緊急的に災害救援物資として提供できることになった」と同会担当者。
支援物資は現在、同貨物列車内にとどまっており、宮城県災害対策本部をはじめ、しかるべき被災地へ提供できるよう調整を進めている。提供物資は、北海道産のジャガイモ約35トン、玉ネギ約175トン、米約35トン、他の農作物約95トンの計約340トン。提供物資の品代(約5,600万円)は同会が全額負担する。
同会は今後、90日間保存可能な牛乳(ロングライフ牛乳)やおにぎりなどの支援物資を被災地へ送るために関係各省庁と調整中だという。
同会担当者は「JAグループ北海道としてできる限り支援したい。被災地の一日でも早い復興を祈る」と話す。