北海道の漬け物チャンピオンを決める「T-1グランプリ2010」が現在、エントリー作品を募集している。主催はHMカンパニー(札幌市中央区北5条西5)。
北海道のさまざまな農産物や特産品の中から、日本の伝統的な食文化である漬け物を取り上げグランプリを決める同イベント。地域の漬物名人・地域資源を発掘し、北海道の特産品として世に送り出すことを目的に行い、グランプリ作品・入賞作品は協賛メーカーが商品化を目指すという。
「当社は農家への人材派遣を主な業務としており、営業先である農家ではお茶請けに漬け物が出されることが多かった。それがとてもおいしく、日ごろから北海道の良い文化だと考えていた」と同社の林英邦社長。「農家には高齢の方が多く、漬け物文化も高齢者が支えていることが多い。その文化を途切れさせることなく後世に伝え、地域資源である地元の野菜を各地域の特産品・お土産としてPRできないかと考え、イベントを企画した」と開催のきっかけを振り返る。
応募対象は北海道在住の個人または団体。参加者は漬け物のレシピや、応募する漬け物の開発秘話、その漬け物に対する思い出・思い入れなどのエピソードを書いて応募する。1次審査は書類選考で11月中旬を予定。2次審査(最終選考会)は12月19日、イーアス札幌(白石区東札幌3条1)で開き、審査員や来場者による実食審査を公開イベント形式で行う。
大会ではグランプリのほか、北海道らしさにこだわった作品部門「なまら北海道部門賞」、従来の和風のいわゆる「お漬け物」の作品部門「伝統部門賞」、見た目の美しさや色合いの鮮やかさによる作品部門「色彩部門賞」、見た目・素材・味・製法など新奇性による作品部門「創作部門賞」を用意する。
林さんは「年配の方には『家庭の味』とも言えるオリジナルの漬け物が必ずあるはず。自分にとっては当たり前だと思っているレシピでも、他人にとっては意外なものも。北海道土産の定番になる可能性もある」と応募を呼びかける。
応募方法・応募先はサイトで確認できる。問い合わせは同事務局(TEL 011-223-7331)まで。募集締め切りは10月31日。