JR北海道(札幌市中央区北11西15)は9月7日、JR北海道20周年記念企画の一環として実施している「北海道の新・駅弁コンテスト2007」の秋グランプリに決定した北海道キヨスク(札幌市中央区北2西2)の「洞爺湖サミット チップ寿司」の表彰式を行った。
今回で3回目となる秋のコンテストでは、「春、夏2連覇を達成した札幌駅立売商会(東区北8東2)が3連覇を勝ち取るか」が最大の関心事となった。「北海道米使用」「季節感や地域の特色を出している」などを審査基準に全8個の弁当を審査し、北海道キヨスクが札幌駅立売商会の3連覇を阻み初のグランプリを獲得した。
秋のグランプリ駅弁の「洞爺湖サミット チップ寿司」(680円)は、淡白で「おいしい料理に仕立てるのが難しい」という桜色のチップ(ヒメマス)を酢でしめ、洞爺湖産の赤しそエキスで酸味を付けうまみを引き出したほか、噴火湾産のホタテの煮物、洞爺湖産の大福豆を添えた。同弁当は、札幌駅のキヨスクで9月11日より発売する。
今回グランプリ決定のポイントとなったのは、「テーマ」「ストーリー」「価格」の3項目。来年開催される「北海道洞爺湖サミット」という旬のテーマ設定に「チップ」をモチーフとし、「リーズナブルでコストパフォーマンスも高い」などが評価された。
次回の冬のコンテストで同社は、「雪」をテーマとした弁当開発を企画しているという。同社の斉藤弘文営業企画部長は「雪のイメージを弁当にどう表現するかが課題」とし、「もちろん冬もグランプリを狙う」と意気込む。