札幌・平岸に6月8日、全国展開している大阪発の蒸しパン専門店「ミスタームシパン」（札幌市豊平区平岸2条6、TEL 011-823-6464）がオープンした。

　ミスタームシパンは創業者の渡辺祐介さんが大学卒業後、パン屋でのアルバイトを機に新しい蒸しパンの開発に着手、2005年に大阪で開業した。添加物を使わず、きび砂糖で風味をつけた独自の蒸しパンは話題を呼び、テレビ・雑誌などのメディアでも紹介された。

　その後、飲食系コンサルティング会社「コロンブスのたまご」の宇井義行社長と出会い、昨年から全国展開を開始。同店は全国で70店舗目。北海道では帯広店、今年2月に開店した白石本郷店に続き3店舗目となる。店舗面積は約18坪。

　各店のレイアウトは全国共通ではなく個性があり、同店もロッジの別荘のような店構えに仕上げた。オープン前夜は深夜0時に仕込みを始め、午前中には蒸しパン3個入りセットの300セットが完売した。

　主な商品は、卵・乳製品を使わない「ミスタームシパン」「ミスターココア」（各120円）、「きんぴらごぼう」「豆マメムシパン」（各140円）、「抹茶栗あん」（180円）など。定番商品14種類のほか、季節商品も店頭に並べる。

　店長の広瀬真士さんは「従来の蒸しパンとはもっちり感としっとり感が全然違うので食べてほしい。いろいろな種類もあるので毎日来店しても飽きがこないと思う。これからはお客さまと近い距離の店をやっていきたい」と話す。

　オープンに駆け付けた渡辺さんは「全国にはまだ当店がないところもある。将来的にはアジア、ヨーロッパ、アメリカにもおいしい『ムシパン』を広げていきたい」と意欲をみせる。

　営業時間は10時～19時。