
市立札幌みなみの杜(もり)高等支援学校(札幌市南区真駒内)で3月11日、3年生の生徒が1年間の学習成果を発表する「実践交流会」が行われた。
2024年度の授業として、「思い出に残るダイナミックなアート」をテーマに同校とアートギャラリー「misc.」(中央区)でアート活動を行ってきた同校。当日は2024年度に制作した作品や活動の様子を展示し1年間の学習成果を発表した。
授業では昨年6月にmisc.でワークショップを行い、9月には1年生の全生徒56人が南区の地図をデジタルツールでジオメトリックアートを制作したほか2・3年生の美術を選択している生徒約50人はキットパスを使い校内の窓ガラスにシラカバなど南区の自然を表現した。今年1月には集大成として、生徒100人以上で約150分かけて同校の体育館にPOPUP CITYと題した新聞紙エアドーム2基や新聞紙マンション7点、エアタワー4基を造った。
来場したのは学校とつながりのある機関や地域の人など。からの「これはどのように作ったのか」といった質問に、「新聞紙でこれだけの物が作れる」と生徒たちが楽しそうに答える姿が見られた。
misc.ディレクター兼広報担当者の藤宮朋美さんは「生徒たちが次々に生み出すアイデアや自由な発想を形にする力に心動かされた。いつか彼らが社会に出たとき、今日のことを思い出してくれる瞬間があれば」と話す。