札幌ドーム(札幌市豊平区羊が丘1)は、8月に閉鎖したドーム内喫煙室1カ所の新たな活用法として飲食店スペースを開設することを明らかにし、新規飲食店の出店者を募集している。
同社は、ドーム内の喫煙室9カ所の内1カ所が授乳室に隣接していることや、将来的に喫煙室を減らしていく長期的な計画などから、8月に1階コンコースの喫煙室を閉鎖。2001年開業当時は、プロ野球球団のフランチャイズではなかったため飲食店は少なかったが、2004年の日本ハムファイターズ移転により来場者が激増。飲食店には野球観戦客で常に行列ができる状態だったため、利便性向上のため跡地活用法として飲食店スペースの開設を決めた。
募集しているのは飲食店売店で物販は不可。営業は、野球やサッカー、コンサートなどのイベント時のみ。店舗面積は約33平方メートルで、飲食店に必要な給水・排水など必要最低限の工事は同社が準備する。
出店を希望する事業者向けに同月14日・15日に札幌ドーム総合案内(北ゲート3横)で詳しい募集要項を配布し、11月末ごろまで募集。来春オープンをめどに準備を進める。
出店店舗について同社広報担当者は「(既存店の)同業態で競合するのも、個性的なメニューを提供するような店も良い。多くの人が利用する売店になると思うので、お客様の緊急時にすぐ対応できる事業者であることが重要」と期待を寄せる。