ボランティア団体「札幌移住計画」が1月5日、札幌市役所18階レストラン ライラック(札幌市中央区北1西2)で、UIターン体験発表会を行った。
同団体は札幌のIT企業を中心に集まった有志による団体で、2014年に活動を始めた。札幌へUIターンを検討している人や、札幌で新たな事業を始めたい事業者、北海道や札幌が好きな人を、仕事探し、住居探し、コミュニティー作りの面からサポート。不定期で交流イベント「Uターンナイト」を開いている。
代表の松井健太郎さんは「札幌が大好きなメンバーがボランティアで活動している。札幌が好きな5人から始まり、2年間活動して趣旨に賛同した企業や札幌市も応援してくれるようになった。フェイスブックページをフォローしている人は1600人いる。札幌に戻りたい人はかなりいるはず」と話す。
昨年初めて東京で「みんなの札幌移住計画」UIJターン合同フェアを開催し、約150人が参加。IT企業を中心に18社の企業PRブース、住居相談コーナー、札幌市役所による暮らしの相談コーナーを設置したほか、最近の札幌の様子のパネル展示、秋元克広札幌市長の対談メッセージの上映、札幌移住を計画している人の座談会、北海道限定で販売している食品の販売などを行った。
今年は1月28日にパソナグループ東京本社(東京都千代田区)で行う。25社が参加し、仕事相談ブースを設置。札幌移住体験者によるセッション、現在の札幌を視覚体験するVRコーナー、北海道ウルトラクイズ大会などを行う予定という。
UIターン体験発表会には、これまでの活動参加者や企業、道外在住者など約25人が参加。転職をきっかけに札幌にUターンした人、30代を迎え生活の充実を目的に夫婦でUIターンした人、夫の転勤で札幌へ転居してコミュニティづくりをしている人、Iターンで初めて過ごした札幌の冬の生活に驚いた人の体験など、移住を決めた経緯や札幌暮らしの魅力を語った。
松井さんは「移住を成功させるには仕事の確保が重要。配偶者のUターンや転勤で初めて札幌に移住する人は、子どもが一人で道を歩けるかなど冬の暮らしを恐れている人も多い。暮らしや遊びも含め、安心して移住するための情報を提供していきたい。札幌に住んでいる人には、『札幌はいいぞ、帰ってこい』とアピールしてほしい」と話す。