札幌パルコ(札幌市中央区南1西3、TEL 011-214-2111)地下1階で現在、アニメ「昭和元禄 落語心中」パネル展が開催されている。7月23日には、声優の林原めぐみさんが来場した。
昭和の落語界を舞台にしたはなし家の素顔と業を描く雲田はるこさんの漫画が原作の同アニメ。「第17回・文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞」「第38回・講談社漫画賞」を受賞し、今年1月からMBS(毎日放送)などでテレビシリーズが放映され、アニメ第2期「助六再び編」の制作も決定している。
林原さんは、落語家・有楽亭 菊比古(きくひこ)と有楽亭 助六の間に現れ、2人の人生に深くかかわる元芸者・みよ吉の声優を務める。椎名林檎さんプロデュースでテレビアニメのオープニングテーマ「薄ら氷心中」も歌う。先日開催された「SAPPORO CITY JAZZ」のステージでも同曲を披露した。
林原さんは「みよ吉は落語を恨んでいたと思うので、彼女の気持ちになりきるようアフレコしている間は落語を一切聞かなかった」と役作りについて話す。「菊比古の耳の裏の匂いや助六の体温を頭の中で想像しながら、役の中に入り切っていた」とも。
「昭和も平成も人は自分の中にある寂しさを埋めるために生きていると思える瞬間がある。この作品を何話か見るうちに、心がえぐられたり、共感できたり、うらやましいと感じるシーンがあると思う。落語に興味がない人も見て損はない作品と胸を張って言える」と力を込める。
パネル展は今月31日まで。