センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5、TEL 011-231-2538)が8月10日、佐々木ファーム(虻田郡洞爺湖町)の野菜を使った料理を館内3レストランで提供するフェアを始めた。
佐々木ファームで生産された野菜(ズッキーニ、コールラビ―)を使ったメニュー例
8月22日に札幌市芸術の森で全国初上映するドキュメンタリー映画「大地の花咲き~洞爺・佐々木ファーム 喜びですべてを繋(つな)ぐ~」と同ファームの安心・安全なこだわり野菜のおいしさを伝えるため、同ホテル総料理長の金子厚さんが企画した。
同映画は、農薬も肥料も使わず、野菜に「ありがとう」と声を掛けながら育てている同ファームの日々を追ったドキュメンタリー映画。昨年8月から今年8月まで1年間かけて同ファームに密着して撮影された。農薬も肥料も使わないこだわりの裏には、愛息子の大地君への想いがあった。農場運営について家族で意見が対立し、憎しみが頂点に達した時、家族の気持ちをつないでいた大地君が急死。生きること、食べること、命のことを伝える全90分の作品。配給はNPO法人ハートオブミラクル。
金子総料理長は「ビュッフェレストランのリニューアルオープン時から提供している『ゴボウの赤ワイン煮』のゴボウの生産者が映画化されると聞き、何か役に立てることはないかと企画した。料理を通じて、地元北海道で頑張っている生産者の取り組みを知ってほしい。私たちも『ありがとう』という気持ちを込めて調理し、お客さまからもその気持ちが循環していけば素晴らしいと思う」と話す。
期間中は、同ファームで生産したリーフレタスやビーツ、ズッキーニなどの葉野菜をスカイレストランロンドの「真夏の世界三大珍味ランチ・ディナー」、日本料理北の路の「野菜の八菜二段重」、ユーヨーテラスサッポロの「ランチビュッフェ」などのメニューに取り入れて提供する。今月31日まで。