北翔大学・北方圏学術情報センター ポルト(札幌市中央区南1西22)で7月19日、プレゼンテーション・イベント「TEDxSapporo(テデックスサッポロ)2015」が開催される。
TED(Technology Entertainment Design)は1984年、「価値あるアイデアを広める」ことを目的に立ち上げられたアメリカの非営利組織で、同組織が行うカンファレンスの名称。各界の第一人者をスピーカーとして招待し、18分間のプレゼンテーションを行い、アイデアを発表する。札幌では2012年に初開催され毎年カンファレンスを行っている。
今年のテーマは「Beyond the Border(ビヨンド ザ ボーダー)」。文化や常識、周囲の人や環境、自分の中に存在する壁など、その境界線を越えるアイデアを持つ7人のスピーカーが登壇する。
昨年行われたカンファレンスでプレゼンテーションされた、宇宙開発を軸に研究開発している植松電気の植松努さんの「思うは招く」をテーマにした動画はSNSなどでシェアが相次ぎ、視聴数が137万アクセス(6月24日現在)を超えるほど評判を呼んだ。
今年のスピーカーは、日本法人マイクロソフトを設立し初代社長を務め日本のIT業界をけん引した古川亨さん、2013年に社長に就任した石屋製菓の石水創さん、「ふるさと納税」の提案者としても知られ数々の創業投資を成功させてきたベンチャーキャピタリストの村口和孝さん、北海道大学電子科学研究所教授でノーベル賞のパロディー版「イグノーベル賞」を2回受賞している中垣俊之さん、小樽でガラス工房「幸愛硝子」を運営するガラス作家の木村幸愛さん、北海道内の木工メーカーと協力しオリジナル商品を開発・提案しているプロダクトデザイナーの伊藤千織さん、アイヌ文化継承者で北海道の伝統を未来へ伝える活動を展開しているToyToyの小川基さん。
鈴木卓真TEDxSapporo代表は「カンファレンスが、多様性を認識するきっかけとなり、普段は見えない壁への気づきや境界線を越えるアイデアを発見することや、新しいアイデアが生まれる場となることを願う。会場でそのきっかけをつかんでほしい」と参加を呼び掛ける。
今回初の試みとして、カンファレンスに刺激を受けた高校生がより札幌の活動力のある人材に育つことを期待し、高校生30人を無料招待する枠を設ける。
参加は事前申込制(応募多数の場合は抽選)で、今月30日まで希望者を募っている。参加費は、一般6,000円、学生4,000円(レセプション参加費も含む)。レセプション会場は札幌全日空ホテル(北3西1)。詳細はホームページで確認できる。
開催時間はカンファレンス=13時~18時、レセプション=19時~22時。