札幌在住のグラフィックデザイナー高橋さやかさんが4月29日、子どもを持つ母親のための食育フリーマガジン「mogumag(モグマグ)」を創刊した。
乳幼児の子育て中の母親をメーンターゲットに内容を構成。ページの大半を離乳食用に取り分けできるレシピの掲載に使い、見開き2ページに1食分の献立(3~4品)を掲載する。
一般的な料理レシピとは違い、大人向けの味付けの料理手順をベースに、乳幼児期の子どもの成長に合わせ「初期(なめらかにすりつぶした状態)」「中期(舌でつぶせる固さ)」「後期(歯茎でつぶせる固さ)」「完了期(大人より少し柔らかい状態)」のマークを付けて、取り分けるタイミングと調理方法を補足説明しているのが特徴。「子どものお手伝い」というマークもあり、子どもと一緒に調理を楽しめるように工夫している献立もある。
他に子どもの非常食、旬の食材情報、料理の基本知識、子どもの食に関する悩み相談などのページもある。
高橋さんは2013年に初めての子どもを出産。子育てをする中で出会った同じ立場の母親たちの話題が、離乳食の作り方、味付け、食べさせ方など、子育て中の食の悩みだったことから同企画を思い付いたという。3月にクラウドファンディングで資金援助を募集し、目標額28万円を超える33万円を調達。「多くの方々の応援で今回発刊することができた。ここからがスタート。北海道の食育向上のため定期発行を目指したい」と力を込める。
A5サイズ、20ページ。発行部数は1000部。設置場所はフェイスブックで確認できる。