財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京都新宿区)は5月27日、北海道庁で記者発表会を行い、道内の小児医療の中核施設「北海道立子ども総合医療・療育センター」(以下コドモックル)隣接地に、ホスピタリティハウス「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ(仮称)」(札幌市手稲区金山)を開設すると発表した。
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、遠方の病院に入院している子どもに付き添うが家族が格安で滞在できる宿泊施設。世界31カ国、277カ所で運営され、日本では2001年12月に開設した「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」をはじめ、全国5カ所で展開。年間約2,500家族が利用している。
コンセプトは「HOME AWAY FROM HOME」=わが家のようにくつろげる第二の家。利用料は、1泊=1,000円(1人)と格安で、施設内にはキッチンやダイニング、リビングなどを設け、患者家族の経済的、身体的、精神的負担を軽減。国内の各ハウスは、寄付金と100人以上のボランティアスタッフで運営されている。
かねてより患者家族や関係者からホスピタリティハウスの建設要望があったものの、道は厳しい財政事情から2003年以降、同財団へ建設を要請。今年3月に建設が決定した。開設するのは、昨年9月にオープンした、道内でも最先端の小児医療技術を持つ唯一の小児専門病院・愛称「コドモックル」に隣接する約4,000平方メートルの敷地内。施設は平屋建てで、10室を用意する。延べ床面積は約1,000平方メートル。
同財団は、「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ」独自のロゴマークの一般公募を行うほか、8月ごろから運営ボランティアの募集を開始する。7月中旬に着工し、12月完成を目指す。