札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3)の本年度の来園者数が現在、82万人超と好調だ。
手を振るような立ち姿に「かわいい」と歓声が上がることもあったホッキョクグマ
今年10月20日、昨年度の入園者数74万8321人を早くも上回った同園。週末限定の「夜の動物園」、アニメ「しろくまカフェ」とコラボしたサマーフェスなどのイベント、昨年12月にオープンした屋内型施設「わくわくアジアゾーン」、今年3月に公開されたホッキョクグマの双子の赤ちゃんなど、さまざまな要因が集客を後押しした。過去10年間で最も来園者数が多かった2009年度の92万3503人にも達する勢いで、同園が掲げる「年間100万人来園」の目標に手が届くかどうかの瀬戸際を迎えている。
来年の正月三が日は干支(えと)の「午(うま)」をテーマにしたイベント、2月5日~11日の「さっぽろ雪まつり」期間中は氷の滑り台、動物の雪像展示、雪の迷路などのアトラクションを設け、各期間とも無料開園するなど来園者数を増やすための企画にも力を入れる。「冬の動物を見るだけでなく、観光客の方には雪と戯れるという体験も楽しんでいただける。北海道の動物園ならではの魅力を楽しんでいただければ」と同園担当者。
「このままのペースで行くと90万人後半とあと少しのところ。もちろん100万人の目標も大事だが、動物を通じた自然環境への配慮についても伝えたい」とも。
開園時間は9時~16時。入園料は、大人(高校生以上)=600円、年間パスポート=1,000円。中学生以下無料。