札幌・大通公園で12月21日、チャリティーイベント「Hokkaido Little Santa Run 2013(北海道・リトル・サンタ・ラン)」が開催される。
サンタクロースの衣装を着て街中を走り(歩き)、イベント参加費の一部で病気と戦う子どもたちにクリスマスプレゼントを贈る「サンタラン」イベント。アメリカ、イギリス、オーストラリアでは数千人規模で開催される人気イベントで、国内では2009年、「OSAKA(大阪)グレートサンタ」が初めて開かれた。以来規模を拡大し、今月1日に行われた際は約6000人が参加し街中にサンタがあふれ返った。大坂のほか愛知、愛媛でも行われている。北海道開催は今回が初。
北海道開催は、大阪開催の実行委員長・矢野舞さんやフリープランナー・北口智也さんらにアドバイスを受けた有志が集まり企画した。「このイベントの動画を見たときに衝撃を受けた」と話すのは、有志で集まったイベント発起人の一人・柴本岳志さん(43)。「身近に参加できるイベントであり、病気と戦う子どもたちにプレゼントを贈ることもできる。イベントを楽しむことが街ににぎわいをもたらすことにもつながる。もっと多くの人にこの取り組みを広めたいと思った」
当日は、ロイトン札幌(札幌市中央区北1西11)で参加受付を行い、参加費用3,000円(学生=2,000円、中学生以下=1,000円)を支払う。参加費の中にサンタの衣装代(400円)が含まれ、参加者には共通のサンタの衣装が配られる。会場で着替えた後、11時過ぎから大通公園を約1時間練り歩く予定。「ランという名前だが、走っても歩いてもいい。チャリティーという枠を外さなければ、サンタの衣装で動物を連れても、大道芸のようなパフォーマンスをして参加するのも自由。思い思いのサンタランを楽しんでほしい」(柴本さん)。
衣装代を差し引いた金額が子どもに贈るプレゼント代となり、「市立札幌病院」(北11西13)の小児病棟の子どもたちなど、約70人にプレゼントを贈る予定。プレゼントの受け渡しは同月24日に行う。
参加者の数は当初予想していた30~40人を上回り、今月3日現在では約70人に達した。反響を受け、同日、帯広市内(JR帯広駅周辺)でも開催が決まった。「チャリティーやボランティア活動に関心はあるが、いざ自分が行動を起こそうと思うと足踏みする人も多い。私もその一人だった。気軽に参加できるイベント性、参加することが『サンタが子どもにクリスマスプレゼントを渡すことにつながる』という目的のわかりやすさもある。来年にもつながるよう参加者にも子どもたちにも楽しんでもらいたい」
開催時間は11時~12時予定(受付は10時30分)。参加申し込みはイベント事務局(hokkaidosantarun@gmail.com)まで。