札幌の若手クリエーター支援施設、映像編集スタジオをリニューアル

リニューアルしたスタジオ「デジタル工房」の1室。このほか2台の端末と合わせて共同作業ができる。

リニューアルしたスタジオ「デジタル工房」の1室。このほか2台の端末と合わせて共同作業ができる。

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 さっぽろ産業振興財団は1月15日、同機関が運営する札幌市デジタル創造プラザ(=インタークロス・クリエーティブ・センター、以下ICC、札幌市豊平区豊平1)内のHD編集システムを中心とするスタジオ「デジタル工房」をリニューアルオープンする。

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 ICCは、若いクリエーターやデザイナー、IT関連の企業を志す人々を支援し、安価でオフィス環境を提供するほか、人材育成を中心にデジタルコンテンツ産業の振興に取り組んでいる。1996年にテクノパーク(厚別区)内のエレクトロニクスセンターに開設した「デジタル工房」は、2002年に現在のICCに移転した。

 今回のリニューアルは、2004年に行った機器の一部リニューアル以来2回目。パソコンや編集ソフト、機動性の高いビデオカメラなどを新たに導入し、将来プロの現場で活動する際に必要な技術を身に付けるためのシステムを構築した。デジタルコンテンツ制作のスペシャリストを育てる人材育成の場として、多くのクリエーターが利用する場を目指す。費用は総額で「数千万円をかけた」(ICCの小林大介コンテンツ振興課長)という。

 同スタジオには、道内初となるアップル社の大容量サーバーを導入し、3台の端末での共同作業が可能になったほか、マッキントッシュを中心としたハイビジョンや5.1chサラウンドに対応したシステムなどを導入。貸し出し機器も充実させた。本格的な音楽や映像の制作・編集システムで初心者からプロまで利用できる。スタジオの利用は登録制で、事前のガイダンス受講が必要。

 今後は、札幌国際短編映画際の若手映像作家の支援や映像作家のワークショップ開催、市内の教育機関をはじめとするさまざまな機関と連携を図り、札幌発のデジタルコンテンツ制作のスペシャリスト輩出を目指す。

ICC

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