札幌・北星学園女子中学高等学校(札幌市中央区南1西17)で3月5日、映画「僕等がいた」を手掛けたプロデューサー・春名慶(けい)さんを招いて講演が行われ、主演の生田斗真さんと吉高由里子さんがサプライズで登壇した。
興奮する学生をなだめるように人さし指を鼻先に立てる吉高由里子さん
春名さんは広告代理店・博報堂DYパートナーズ(東京都港区)でプロデュース業を行い、「世界の中心で、愛を叫ぶ」「電車男」「ゴールデンスランバー」など数多くのヒット作を手掛けた。
今回手掛けた「僕等がいた」は、「月刊ベツコミ」(小学館)で連載中で、類型発行部数1200万部を超える漫画家・小畑友紀さん原作の人気少女コミック。映画は、生田さん演じる矢野元春と吉高さん演じる高橋七美のすれ違いながら引かれ合っていく純愛ストーリー。2部構成で、北海道・釧路を舞台にした高校生時代を「前篇」と、東京を舞台にそれ以降のストーリーを「後篇」を、それぞれ描く。
当日は、春名さんが仕事に就いたきっかけや映画製作などの流れを説明し、軽快なトークで学生らの笑いを誘った。講演途中に「ゲストを呼びます。(同作)の三木孝治監督が出てきても温かい拍手で迎えてください!(笑)」と呼び掛けると会場後方から生田さんと吉高さんがサプライズで登場。学生らは総立ちで大歓声を上げた。
会場の興奮に2人はたじろぎながら、吉高さんは「どうも。吉高由里子のそっくりさんです(笑)」とあいさつし笑いを誘った。
生田さんは「これからの将来どうなるか。意義のある経験になってほしい」とし、「17歳ぐらいから23歳ぐらいまでの7年間。じかにみんながわかる恋愛だと思う。甘酸っぱいものを詰め込んだ作品なのでぜひ見てほしい」、吉高さんは会場の興奮具合に、「(春名さんが話したことを)ぜ~んぶ忘れちゃったね(笑)」とし、「この春の雪をも溶かしてしまう『ぶわー』っと温まるストーリー。好きな人だったり大事な人だったりみんなで見てほしい。これからいっぱいいろんな恋愛をしてきれいになってほしい」と、それぞれコメント。拍手と歓声に包まれ会場を後にした。
「前篇」は今月17日、「後篇」は4月21日から全国ロードショー。