札幌のスープカレー専門店「らっきょ」などを経営する「SPICE GO GO!」(札幌市西区琴似1条1)社長のイデゴウさんの著書「55品のスパイスレシピ本」(ティーツーワイジャム)が11月25日、発売された。
1999年に1号店「札幌らっきょ」(同)をオープンした後、「らっきょ大サーカス」(白石区)や「東京らっきょブラザーズ」(東京都新宿区)などの店舗展開、「スープカリーの匠(たくみ)」などの商品開発を手掛けるイデさん。スープカレー店のシェフや「札幌スープカレー協会」役員として、札幌に「スープカレー文化」を広めるため活躍する業界の第一人者。
「カレー以外にもさまざまなジャンルのシェフたちと関わる中で『自分に今伝えるべきことは何か』と考えたとき、スパイスを使った料理やスパイスそのものの魅力を今まで以上多くの人に伝えたいと思った」とイデさん。「10年以上前からスパイスを使った料理教室を開いている。それらの経験などが蓄積して出版に至った」
紹介するレシピは、スープカレー、ルーカレーのほか、チャーハン、野菜、魚介、スイーツなど幅広く紹介する。「スパイスは辛いものと思われがちだが、味や香りを引き立たせるのにとても役立つ。家で余っているスパイスで気軽に作ることができる料理をセレクトした」。タイトルの「55品」は名前の「ゴウ」にちなんだもの。「社名の『GO GO』同様、『5』はずっとキーワードだったのでこだわった」という。
「調理すると目には見えない脇役ながら、料理がおいしくなるためにきっちり一役買っているのがスパイス。スパイス料理の気軽さとともに、単体でも組み合わせてもさまざまな効果を発揮するスパイスの奥深さも知ってもらうことができれば」とも。
価格は1,555円。札幌市内の書店、コンビニ、「らっきょ」各店などで販売する。