株式会社なだ万(本社:東京都千代田区、社長:長尾 真司)は、全国のレストラン22店舗にて2025年9月より1か月間、なだ万社内コンテストの調理部門にて最優秀賞を獲得した料理を、各店の懐石料理またはコース料理にて提供します。20代部門の「ココナッツパンナコッタ」、30代・40代部門の 「甘鯛根深蒸し(ねぶかむし) 揚げ胡麻豆腐」をお召し上がりいただけます。
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コース料理イメージ
■なだ万社内コンテストから誕生した逸品
この度実施された社内コンテストは、なだ万で働く全てのスタッフを対象に、「業務モチベーションアップ」や「キャリアアップ促進」を図る目的としてスタートした、2024年9月にONODERA GROUP傘下となり初めての取り組みです。第1回社内コンテストは「調理20代」「調理30代・40代」「アイディア賞」「ありがとう賞」「接客・サービス」の5部門別に、5月よりエントリーが開始されました。
調理部門は若手料理人の学びと成長の機会を提供し、組織全体の技術の向上を目的としております。「なだ万レストランに行きたくなる一品料理」をテーマに世代別合計で77件のエントリーがありました。書類審査を経て、各部門上位5位、10品の料理が、7月の最終の実食プレゼン審査へ進出。社長、総料理長など11名の審査員が味、魅せ方、ストーリーなどをもとに採点しました。
最優秀賞の「ココナッツパンナコッタ」と「甘鯛根深蒸し 揚げ胡麻豆腐」は、なだ万が大切にする和の食材の風味や色合いを活かしつつ、若手ならではの斬新な発想と伝統的な技術を融合させた一品です。なだ万の理念 「老舗はいつも新しい」を体現した、「なだ万の今」を象徴する一品として社内コンテストで高く評価されました。
最終審査風景
調理20代部門
総料理長 鈴木史より
長年、料理の献立は料理長が考え、決定するのが伝統でした。しかし、この度の調理コンテストは、若手料理人たちの育成と成長を願い、彼らが持つ自由な発想や創造性を大切にしたいという想いから生まれました。
若手料理人が伝統を重んじつつも、若手ならではの感性で生み出した料理の数々が、なだ万に新しい風を吹き込みます。創業から190年以上、日本の食文化を守りながら革新を続けてきたなだ万の「おもてなしの心」はそのままに、成長していく若手料理人たちと共に進化するなだ万に、どうぞご期待ください。
■なだ万社内コンテスト 実施概要
・実施時期 2025年5月~7月
・対象部門
1. 「調理20代」…なだ万レストランに行きたくなる一品料理
2. 「調理30代・40代」 〃
3. 「アイディア賞」…お客様満足や繋がりを強化、資源の有効活用を評価
4. 「ありがとう賞」…日頃の取り組みやコミュニケーションを評価。
5. 「接客・サービス」…知識やおもてなし・気配り、所作などを評価
■最優秀賞に輝いた料理に込める想い
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「ココナッツパンナコッタ ~2種の日本茶仕立て~」森田 磨弥 (新宿なだ万賓館/20代部門)
琥珀色に輝くほうじ茶ゼリーに、純白のココナッツパンナコッタ、鮮やかな抹茶ソースの幾何学的なコントラストが美しい、芸術品のような一皿です。芳醇なココナッツと、2種の日本茶がもたらす奥深い“和”のハーモニーに心躍るデザート。爽やかなオレンジの風味に、幾重もの余韻が広がります。
なめらかな舌触りと共に、若手女性ならではの瑞々しい感性と、なだ万が紡いできた伝統が、口の中でひとつに溶け合います。
受賞者コメント
私自身が好きな食材のココナッツを使って、南国と「和」を感じる一品を作りたいという思いで取組みました。料理とともに審査会場の部屋に入った際、審査員の皆さんから「きれい」や「すごい」等の声が聞こえ、優勝する・しない関係なく、この料理を作って良かったと、とても嬉しく思いました。普段の仕事だけでは感じられない数日を過ごすことが出来、参加することに意味があると感じました。
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「甘鯛根深蒸し 揚げ胡麻豆腐」田崎 智大 (博多なだ万/30代・40代部門)
広東料理「清蒸魚」をヒントに日本料理の食材と技法も用いて、更なる美味を追求しました。胡麻豆腐を揚げることで香ばしさが際立ち、ねっとりと濃厚な旨味と食感に変化。根深蒸しは葱を用いた料理のことで、仕上げとして葱に熱した胡麻油を回しかけることで、香りが一気に立ち昇ります。五感を揺さぶる至福の一品です。ふっくらと蒸しあげられた甘鯛の清らかな味わい、胡麻油と葱の香りと甘みが、胡麻豆腐の深いコクと一つになります。
「お客様の笑顔がみたい」なだ万が誇る料理人の情熱の結晶が生み出した旨みと香りが、口いっぱいに広がります。
受賞者コメント
他の人と被らないよう、今回は中華料理をベースにして作りました。「なだ万レストランに行きたくなる一品料理」のテーマにも合うように、五感で楽しんでもらえることを意識しました。最終審査は言葉に表せない程、緊張しましたが、貴重な経験なので楽しもうと思いました。試食では、全員からお褒めの言葉があり、自分の料理が評価された事がとても嬉しかったです。