エネルギーの地産地消を実現する分散型エッジデータセンターを開発・運用するQuantum Mesh 株式会社(よみ:クォンタムメッシュ/本社:東京都中央区、代表取締役:篠原 裕幸、以下 Quantum Mesh)は、MBTリンク株式会社(本社:奈良県橿原市、代表取締役社長:梅田 智広、以下 MBTリンク)と、AI・IoTの利用促進に向けて業務提携することを発表します。両社は本提携に基づき、低レイテンシー処理を可能にする国産デジタル基盤を活用することでAI・IoTの利用を促進し、医療を基礎とする地域に密着したまちづくりを実現します。
MBTリンクは奈良県立医科大学で発足したスタートアップ企業で、「MBT(Medicine-Based Town)・医療を基礎とするまちづくり」構想の実現と社会実装をミッションに掲げています。環境センサーおよびIoTを活用したオリジナルの健康管理システム「MBT LINK ヘルスケアサービス」を展開しています。また、家庭内の消費電力をAIを用いて解析することで、個々人のライフスタイルの変化等を検知し、健康リスク等を早期に把握する「ライフスタイルセンシング」の開発を進めています。
今後MBTリンクは、Quantum Meshのエッジデータセンターを活用しデータ解析・サービス開発等を進めてまいります。Quantum MeshとMBTリンクは本件に係る取り組みを2月より開始。両社は本取り組みを通じて未来のデジタルインフラを築き、データドリブンな社会への移行を加速させてまいります。医療・福祉の分野におけるIoTデータの活用を通じ、利用者一人ひとりが「より豊かで安心な生活」を実現できる持続可能な未来に向けて、新たな挑戦を続けていきます。
■Quantum MeshとMBTリンクの連携イメージ
Quantum Meshのエッジデータセンターを活用し、MBTリンクのサービスを通じて蓄積されたデータの解析等を実施。将来的にエッジデータセンターに集積される地域の様々な情報も活用し、利用者へのサービスに反映させる。
■ライフスタイルセンシングの実証事例:北海道沼田町
人口2,968人、高齢化率が43.5%(2020年12月末現在)の同町において、2020年より電力センサー等を活用した健康管理・見守りサービスの有効性評価を実施中。生活者が日常生活を送る中で、健康で安全・安心な生活環境を実現できる取り組みとして評価されている。多様な年齢層を対象とした様々な取り組みの結果、「住みたい田舎」ベストランキングにおいて「総合」「若者・単身者世代」「子育て世代」「シニア世代」の全4部門で1位の評価を獲得。
参考:『MBT Link HealthCare サービス』について( https://www.mbtlink.com/service.html )
MBTリンク 代表取締役社長 梅田智広 氏 コメント
MBTリンクは、医療とテクノロジーの融合を通じて、より豊かで安心できる社会の実現を目指しています。今回、Quantum Meshとの連携により、エッジデータセンターを活用した高度なデータ解析基盤を構築し、より精緻で個別化された健康管理サービスを提供する準備が整いました。私たちは、未来に向けて積極的に事業展開を進め、データドリブンな社会を支えるデジタルインフラを築いていきます。
人生100年時代に突入し、その100年の間で一人ひとりの人生が交わる瞬間は限られています。しかし、蓄積されたデータは時代を越えて未来の人々に、地域におけるより良い生き方を提示する力を持っています。これから私たちは、ライフスタイルAIを活用し、過去のデータから学びながら、今後の人々に最適な健康と生活のサポートを提供するためのシステムを強化していきます。
私たちは、これらの取り組みを通じて、個々のライフスタイルに合った最適な健康支援を提供し、持続可能で安心な生活を実現するために、新たな挑戦を続けてまいります。未来に向けて、地域のデータや個々の情報を最大限に活用し、次世代の人々がより健やかで充実した人生を送るための道を切り開いていきます。
Quantum Mesh 代表取締役 篠原裕幸 コメント
私たちは、デジタル社会の急速な進化に伴い、データが生活や経済の中心的な役割を果たしている現実を直視しています。その中で、安全で効率的なデータ処理基盤を整備することが、より良い未来を築くために不可欠だと考えています。
Quantum Meshは、革新的な技術を活用し、持続可能な AI 時代に即した情報インフラの開発と、地域社会に根ざした価値創造を目指して取り組んでいます。今回のプロジェクトは、その具体的な実現に向けた重要な一歩です。私たちは、すべての人が安心してデータを活用できる環境を提供し、未来の社会の礎となる情報インフラの確立に貢献していきます。
■MBTリンク株式会社について(web: https://www.mbtlink.com/works/)
MBTリンク社は2018年10月に設立された、奈良県立医科大学(以下奈良医大)初のスタートアップ企業です。奈良医大が提唱する「MBT(Medicine-Based Town)・医学を基礎とするまちづくり」構想の実現、そして社会実装をミッションとして設立しました。医学ベースのまちづくりを進めるMBTプロジェクトは2012年にスタートし、人生100年時代を見据えた、健康志向の強化とそれに伴うヘルスケアサービスの進化、普及について研究を行っています。少子高齢社会を快適に暮らすことができるまちづくりの実現を掲げ、医学的知見やノウハウをすべての産業に投入することによって、産業創生を行うと共に地方創生に寄与することを理念としています。MBTリンク社は、この理念を体現すべく、今までにない新しい医療健康サービス、製品、システム等の商品を提供することをめざしています。
【会社概要】
社名:MBTリンク 株式会社
本社:奈良県橿原市四条町840
設立:2018年10月
代表者:代表取締役 梅田智弘
事業内容:AI・IoT等を活用したヘルスケアサービスの研究開発及びサービス提供
Web:https://www.mbtlink.com/works/
Quantum Mesh 株式会社について
Quantum Mesh 株式会社は、情報の安全な保護と計算処理を担う可搬型エッジデータセンターを開発・運用しています。流通する大量の情報資産を世界レベルの高度なセキュリティで保護し、高度な計算能力で有効に利活用できる環境を提供。また、データセンターを起点としたAI・IoTによる未来の街づくりを提案、「正しいDX」の実現を目指しています。
【会社概要】
社名:Quantum Mesh 株式会社
本社:東京都中央区銀座二丁目15-2 KR Ginza II4F
設立:2023年6月
代表者:代表取締役 篠原 裕幸
事業内容:可搬型エッジデータセンターの開発および運営
Web:https://quantummesh.jp/