都市型養蜂北海道第一号の「Sapporo Honey angels(サッポロハニーエンジェルズ)」を運営するアイズ(札幌市北区北6条西7)は6月20日、札幌中心部6カ所で採蜜した蜂蜜「2011年春一番搾り」の販売を始めた。
同社は昨年5月から、札幌中心街のビル屋上を利用した都市型養蜂を開始。札幌の緑化環境・生態サイクルの改善や、純札幌中心街産の蜂蜜を広めることを目的に「サッポロハニーエンジェルズ」として活動している。昨年8月、札幌中心街で集めたミツバチの蜂蜜を使ったロールケーキ「eco-ROLL(エコロール)」を販売した同社が蜂蜜を単体で販売するのは初めて。
ミツバチの巣箱を設置したのは、札幌駅・円山・狸小路・すすきの・大通り・山鼻の6カ所。約100万匹のミツバチたちが集めた蜂蜜の採蜜は今年5月中旬から6月頭にかけて行われた。同商品の収蜜量はいずれも限られており、6種類合わせて642個分。同プロジェクト開始時から約5倍の採蜜量となった。採蜜の最盛期となる6月をめどにレギュラー商品として販売していく予定だという。
「同じ札幌中心街産の蜂蜜でも、巣箱を設置した場所や、そこに咲いている花によって色や味が若干異なる。それぞれの札幌の味を楽しんでもらいたい」と同社アグリ生産室養蜂部部長の田岡さん。今後については、「巣箱の設置数やミツバチの数も増やしていきたい。将来的には、その場所場所で特有の味を生み出す蜂蜜を使って、地域活性化のために地域と絡んだ企画ができれば」と期待を寄せる。
価格は1,300円(各130グラム)。「サッポロハニーエンジェルズ」のホームページと、同社が経営するラーメン店「三代目月見軒」札幌駅北口店(北6条西7)の店頭で販売する。