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札幌中心街産のはちみつを使ったロールケーキ、飲食店経営会社が販売へ

札幌中心街で集めたミツバチのはちみつと北海道産の米粉を使ったロールケーキ「エコロール」

札幌中心街で集めたミツバチのはちみつと北海道産の米粉を使ったロールケーキ「エコロール」

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 札幌のホルモン店「サッポロ歩留門」(札幌市北区北6条西7)やラーメン店「三代目 月見軒」札幌駅北口店(同)などを経営するアイズ(同)が8月31日、札幌中心街で集めたミツバチのはちみつを使ったロールケーキ「eco-ROLL(エコロール)」の販売を始めた。

エコロールを販売する「三代目 月見軒」札幌駅北口店

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 同社は今年から札幌中心街のビル屋上を利用し養蜂を開始。札幌の緑化環境・生態サイクルの改善や、純札幌中心街産のはちみつを多くの人に知ってもらうことを目的に「サッポロハニーエンジェルズ」として活動している。

 都市型養蜂の先駆者となったのは東京での屋上養蜂「銀座ミツバチプロジェクト」。これまでミツバチが活動していた山間部では針葉樹の植林の増加で蜜源が乏しくなってきており、農業地域では農薬を使わざるを得ない状況から環境指標生物であるミツバチにとって非常に過酷な状態が続いていた。

 その対策として「みつをたくさん出す緑が多い都心部で養蜂を行えばよい」という考えからスタートした同プロジェクトの成功を受け、現在では日本各地の都心部屋上で養蜂が行われるようになっている。

 「札幌の中心部には大通公園や北大植物園、多くの街路樹など、ミツバチを飼うのに非常に良い環境があった」。そう話すのは同社アグリ生産室養蜂部部長の田岡さん。現在は同社がオフィスを構える「北海道自治労会館」の屋上と「第7松井ビル」(南2条西7)の屋上に巣箱を設置し、養蜂を行っている。

 今回の「札幌中心街産」のはちみつを用いたエコロールは、同社と札幌のスイーツメーカー「わらく堂」が協力して開発。「北海道産の米粉を使いモチモチ感たっぷりに仕上げたスポンジと、カスタードと生クリームを絶妙なバランスが特徴」だという。パッケージにもこだわり、「もったいない」精神やエコの観点から、包装箱もティッシュケースや小物の整理箱などに再利用できるよう特別な加工を施した。

 「札幌の街路樹にはアカシアが多い。アカシアから採れるはちみつはクセがなく食べやすいので日本人に好まれる味。札幌の香り豊かで濃厚な甘さが自慢のはちみつを使ったロールケーキをぜひご賞味いただければ」と田岡さん。「ミツバチたちに優しい街は、人にも環境にも優しい街につながるはず」とも期待を寄せる。

 価格は1,500円(約500グラム)。「三代目月見軒」札幌駅北口店と「サッポロハニーエンジェルズ」のホームページで販売する。

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