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近代美術館近くに家庭料理店「クレタ」-居心地の良い空間テーマに

「お酒と季節の家庭料理 クレタ」の外観

「お酒と季節の家庭料理 クレタ」の外観

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 北海道立近代美術館近くに「お酒と季節の家庭料理 クレタ」(札幌市中央区北1条西18、TEL 011-616-0936)がオープンして間もなく4カ月を迎える。

クレタのテーブル席。窓からは近代美術館の庭を望むことができる

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 店舗面積は10坪。席数は、カウンター6席、テーブル席10席の計16席。店主の田村優実さんは「前職はオフィスワークが中心で激務だったため、一度くらいは自分の好きなことをしてみたかった」とオープンのきっかけを振り返る。

 料理が趣味で、知人を相手に料理教室やパーティーを開いていた田村さん。「気取ったメニューではなく、日本人が本来家庭で食べていたものを提供したい」という思いから、「ちゃんとした食事が食べられるカフェ」をテーマに、店内には洋楽を中心にしたBGMを流し、田村さんが自宅から持ち寄ったインテリアや絵画、児童文学などを並べ、「居心地の良い空間」に仕上げた。

 店名については、「私が好きな村上春樹さんの小説に登場するクレタ島と、『来てクレタ、笑ってクレタ、楽しんでクレタ』から取ったダブルミーニング(笑)」と田村さん。

 メニューは、家庭的なもの・できるだけ保存料を使わない手作りのものをテーマに、自家製のみそや漬物にこだわり、野菜は札幌市内で低農薬の野菜を育てている知人から直接仕入れているという。

 ランチタイムは、自家製ハムを使った「鶏ハムとチーズのサルサソースのサンド」や手製のエビチリを使った「エビチリサンド」、じっくり炒めた玉ネギとベーコンをサンドした「しょうゆサンド」など10種から2品を選べるホットサンド(ドリンク付き、730円)や本日のデザート(380円)、デザートセット(760円)などを用意。

 ディナータイムには、麦ご飯・しょうゆ漬けのほっけ焼き・ナムルの青菜巻き・インカのめざめ揚げさんしょうだれ・大根の鶏だしスープなど、旬の材料を使った家庭的な総菜をプレートに盛り付けた日替わりメニュー「本日の晩御飯」(デザート付き、1,890円)や日替わり定食「本日のまかない」(780円)などを用意する。小皿料理の単品は380円~。

 そのほか、酒のつまみの定番メニューとして、添加物を一切使わない手作りの漬物盛り合わせ・アボカドとチーズの洋風おさしみ・豆乳豆腐(以上420円)、もろきゅう・キャベツを氷水に漬けた「ばりきゃ」(以上380円)なども。

 ドリンクは、コーヒー・紅茶・ハーブティー・柚子茶(以上450円)、ホット杏仁・チャイ・チョコレートドリンク(以上500円)、オレンジジュース・ウーロン茶(以上430円)などのほか、アルコールは生ビール・ワイン・ウイスキー・カクテルなどをそろえる。

 オープンから4カ月。昼は年配の女性が中心で、夜は40~50代の単身の男性が家庭的な夕食を求めて来店することが多いという。「お客さまの中には、『おすすめ』のお酒を持ち寄ってくださる方もいる」と田村さん。「店の雰囲気は無理に作り出すことはできないもの。自分自身が充実し居心地の良い空間を作ることで、私にとってもお客さまにとっても良い店になるはず」とも。

 営業時間は11時30分~22時30分。月曜・火曜定休(祝日の場合は営業)。

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