漬け物チャンピオン決定戦「T-1グランプリ」-頂点に「ヤーコンのぶどう漬け」

イーアス札幌で行われた「T-1グランプリ2010」会場の様子

イーアス札幌で行われた「T-1グランプリ2010」会場の様子

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 北海道の地域の漬け物のチャンピオンを決める「T-1グランプリ2010」グランプリ大会が12月19日、イーアス札幌(札幌市白石区東札幌3条1)で行われた。主催はHMカンパニー(北5条西5)。

「T-1グランプリ2010」グランプリ作品「ヤーコンのぶどう漬け」

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 同大会は、北海道のさまざまな農産物や特産品の中から、日本の伝統的な食文化である漬け物を取り上げ、グランプリを決めるもの。地域の漬物名人・地域資源を発掘し、北海道の特産品として世に送り出すことを目的としている。

 グランプリ大会には、応募全148作品の中から先月12日に行われた特別審査員による書類審査を通過した15作品がファイナリストとしてエントリー。特別審査員と応募により集まった一般審査員(10代~90歳)約40人が実食審査を行った。

 グランプリを受賞したのは東神楽町で農家を営む永沼サヨ子さん作の「ヤーコンのぶどう漬け」。ヤーコンは南米原産の根菜で、水々しく長イモのような食感が特徴。近年、北海道でも栽培が始められており、今大会でもヤーコンを使った作品が目立ったという。グランプリ作品について、同社の林英邦社長は「ご飯に合うというよりも、甘酸っぱい味わいはお茶請けにぴったり。一般審査員受けも良かった」と話す。

 その他の受賞作品は以下の通り。伝統部門賞=大根一本を丸ごと使った挟み漬け「根な姿一本漬け」(漬けものニューファッション・イン北海道)能正郁子さん(札幌市)、創作部門賞=山形の郷土料理「だし」をアレンジした「とろりんチーズだし。」金子睦さん(釧路市)、色彩部門賞=「青大豆のピリ辛漬け『大地の恵』」大川千代さん(三笠市)、なまら北海道部門賞=「漁師のカスベ漬け」菅井好文さん(天塩町)、審査員特別賞=「寒熟野菜のニシン漬」気田恵子さん(蘭越町)。そのほか、優秀賞9作品が選ばれた。

 「『寒熟野菜のニシン漬』は手間隙をかけており味のバランスも良かった。あらかじめ設けた賞のどれにも当てはまらいものだったが、特別審査員たっての希望で急きょ『審査員特別賞』を設けた」と林さん。「本当に素晴らしい作品ばかりで、審査委員会も本当に悩みに悩んだ結果の表彰だった。20~70代のファイナリストの方が競い合うことができる素晴らしい大会になった。これをきっかけに、多くの地域のスターと特産品が生まれることを期待している。受賞作品については、北海道の農作物を使って商品化の予定で準備している」とも。

 2011年大会は、道内各地での予選大会を勝ち抜いた作品でのグランプリ大会を検討しているという。募集は6月ごろから始め、予選大会は10月ごろ、グランプリ大会は12月ごろを予定。

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