飲食業界の接客ナンバーワンを決める「第6回サーバーワングランプリ」の北海道地区大会が9日、札幌エルプラザ（札幌市中央区北8条西3）で行われた。「サチの家」の伊藤貴之さんが初優勝、全国大会への切符を手にした。

北海道代表の「サチの家」・伊藤さん。（写真）＝優勝を喜ぶ「サチの家」スタッフ

　同大会は飲食店で接客を行うサーバーの地位向上やサービス技術のレベルアップや業界の活性化を目的にとして開催され、今年で6回目。全国を9ブロックで分け、各地区大会で1人の決勝進出者を決め日本一を争う。

　今年の北海道地区は約30店舗以上がエントリー。店舗への訪問審査と筆記試験の1次審査、規定審査と面接の2次審査を経て4人が地区大会に進出した。

　重要な審査基準は「また会いたいか」。地区大会はステージ上でお題を与えられた「規定審査」と店舗の特徴を利用した「自由審査」のデモンストレーションを行われ、審査員と来場者の合計得点により競われた。今年で3回目の審査員を務めたスープカレー専門店「らっきょ」などの店主・井手剛さんは「4人いずれもよりお客さまからの立場を考えたサービスを感じた」と評した。

　優勝したのは「サチの家」（南2西6）の従業員・伊藤貴之さん。優勝が決まると同店スタッフがステージに登壇、胴上げされ喜びを分かち合った。日ごろから「お客さまの立場に立って心配りをする接客を心がけている。1週間前など勤務の後に朝方まで付き合ってくれた仲間に感謝」と初挑戦での栄誉に笑顔を見せた。「全国大会では飾らず今まで通りの姿を見せれば。自分らしさを出して初の北海道地区からの日本一を狙いたい」と意気込む。

　全国大会は来年3月8日、中野サンプラザ（東京都中野区）で行われる。