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「文化庁メディア芸術祭」巡回企画展、札幌芸術の森センターで開幕

水口哲也さん(小樽市出身)がフルCGで制作した「元気ロケッツ」の新曲「make.believe」の3Dミュージックビデオ

水口哲也さん(小樽市出身)がフルCGで制作した「元気ロケッツ」の新曲「make.believe」の3Dミュージックビデオ

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 日本のメディア芸術の振興を目的に開催される「文化庁メディア芸術祭」の巡回企画展が10月23日、札幌芸術の森センター(札幌市南区芸術の森2、TEL 011-591-0090)で始まった。

児玉幸子さんの磁性流体彫刻「モルフォタワー」

 同展は、今年で15回目を迎える文化庁メディア芸術祭が培ってきた資源を基に、地域の特色ある企画によってメディア芸術を振興するイベント。札幌では初となる大規模なメディアアートの展覧会と関連企画が行われる。

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 テーマは「メディア芸術創造都市さっぽろ」。札幌のIT産業と創造産業、それを支える文化をより活性化し、市民文化としてメディア芸術と親しめる「創造都市」における可能性を、北海道ゆかりの同芸術祭受賞のメディア芸術家の作品を中心とした展示や映像上映、シンポジウムやワークショップなどの多彩なプログラムで探る。

 北海道ゆかりの作家の展示作品は、児玉幸子さん(北海道大学理学部卒業)の磁性流体をもとにさまざまな文様が立体で生まれる姿を常に変える彫刻「モルフォタワー」、水口哲也さん(小樽市出身)がフルCGで制作した「元気ロケッツ」の新曲「make.believe」の3Dミュージックビデオのほか、夕張を盛り上げるために作られ2009年カンヌ国際広告祭プロモーション部門グランプリ&PR部門金賞を受賞したキャラクター「夕張夫妻」など。

 そのほか、デジタル地図情報上に被爆者の体験談、被爆直後の長崎から現在に至る風景の変遷をデジタル地球儀上にアーカイブした渡邊英徳さんの「Nagasaki Archive」、クワクボリョウタさんの顔文字テレビ電話「Vomoder」、中村マギコさんらによる世界中からインターネットに寄せられた映像を基にストーリーが作り出されたソーシャルメディア時代の映像作品「日々の音色」、SHIMURABROS.の3つのスクリーンに展開される開かれた映像物語「SEKILALA」、バスキュールが手がける携帯電話でインターネット上にできた釣り堀で魚を釣る体験型ソーシャルゲーム「ぎょろる」など、多彩な作品を展示する。

 11月3日には芸術の森アートホールで「メディアアートの未来へ」と題した特別シンポジウムと映画上映も行う。上映作品は今敏監督(釧路市出身)の代表作「パプリカ」(劇場アニメーション映画)と細田守監督の代表作「サマーウォーズ」。ハイビジョンを上回る次世代高細密映像機器「4Kプロジェクター」を使って上映。期間中、「メディア芸術創造都市さっぽろを目指して」と題し、札幌都心部で関連企画も開催する。

 「もともと札幌はハドソンや初音ミクなどのメディア芸術を通じて、世界にも競争力のあるメディアアートを生み出す風土がある。『メディアアートの街』ともいえる札幌で今までこのような大規模なイベントが行われていなかったことが珍しい」と同企画をコーディネートするアートプロデューサーの岡田智博さん。「メディア芸術を盛り上げることは地域を盛り上げることにつながる。当イベントが札幌のカルチャーとデジタルの融合のきっかけになれば」とも。

 開催時間は9時45分~17時。入場無料。11月3日まで。特別シンポジウム&映画上映が行われる11月3日は10時~17時50分。入場料・駐車場無料。札幌都心部での関連企画の日程はサイトで確認できる。

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