医業経営コンサルタントの柳田正太郎事務所（札幌市東区苗穂6）は8月1日より、携帯電話でクリニックの混雑状況確認、受付ができるクリニックの混雑解消システム「シマフクロウ・コール」の発売を開始する。

　柳田正太郎さんは、23年間の製薬会社での営業を経て2006年10月に独立開業。常に医療機関に対する不満の1位として挙げられる「待ち時間」を短縮することに着眼し、「受付をするためにクリニックに行かなくても良い方法にすれば時間のゆとりができる」（柳田さん）と、ITのトータルサポートを手がけるインフォマテリア（中央区南1西13）の石川辰義社長と共同で「シマフクロウ･コール」を開発した。

　同システムは、患者が携帯電話からQRコードやURLでクリニックにアクセスすれば、画面に「ただいまの受付人数」と「ただいまの診察番号」が表示される。混雑していなければそのままクリニックへ向かい、混雑していれば「受付ボタン」を押し「診察券番号」と「氏名」を入力して送信すると、受付番号を記した「受付完了メール」が、順番が近づくと「呼び出しメール」が、それぞれ自動配信される仕組み。

　すでに道内の数カ所のクリニックへの導入を予定しており、初月度は道内で10件程度の導入を見込む。導入先は、クリニックの設備や環境などが整ってから公表するという。柳田さんは「問い合わせやデモンストレーションの依頼も増加している」と話し、随時機能の追加も予定しているという。

シマフクロウ・コール