「星野リゾート トマム」(占冠村)の「雲海テラス」が5月9日、今シーズンの営業を始めた。
「雲海テラス」は、気象条件がそろった時に発生する雲海を間近で観賞できる展望施設。トマム山の標高1088メートルに位置し、「雲海ゴンドラ」に乗車して片道約13分の場所にある。同施設によると、毎年多くの観光客らが訪れ、昨年秋には累計来場者数が160万人に達したという。
今年は、新しくデザインされた「雲海ゴンドラ」が登場。100基あるゴンドラのうち1基のみという同ゴンドラには、雲にまつわる6つの展望スポットの一つで「Contour Bench(コンターベンチ)」が描かれている。
高さ約12メートルの3階建て展望デッキで営業する屋内カフェ「雲Cafe」では、敷地内のファームエリアで放牧している牛から搾ったトマム牛乳を使うクラムチャウダーの提供を6月から始める。牛乳のほか、香味野菜や根昆布から取っただしとバター、チーズを加え、具材にはアサリ、ジャガイモ、マッシュルームを使う。
営業初日の9日には445人が来場し、展望デッキでオープニングセレモニーを開催した。曇り空の下、シャボン玉と雲に見立てた白い泡を空に飛ばす「クラウドリリース」を行ったほか、「1日でも多く壮大な雲海が見られますように」という願いを込めたシャンパンオープンが行われ、参加者に振る舞われた。
営業時間は、上りゴンドラ=5時~7時(最終乗車)、下りゴンドラ=8時(最終乗車)。時期により異なり、天候や気象条件により運休となる場合がある。料金は、大人=1,900円、小学生=1,200円、ペット=500円。10月15日まで。