卒業後の進路が決まっていない人を対象にした「進路相談セミナー2023」が3月6日、オンラインで開催される。主催は「相談室カクカクシカジカ」（札幌市東区北11東1）。

　主催の相談室カクカクシカジカは学生の就職支援、専門学校生のメンタルヘルス相談、中途退学学生の進路相談の3つを目的にNPO法人として設立。同セミナーは参加した人が自らの状況に合った機関とつながることができること、そのための中継地として同NPOを利用してもらえることを目標に開催する。

　講師の高村荘介さんは2014（平成26）年から札幌市教育委員会特別支援教育巡回相談員として市内の小中学校への支援を行い、2019（平成31）年から就労支援トライズ大通（同中央区南1東2）で就労支援などを行い、2021年からはしんかメンタルクリニック（同西区二十四軒3条1）で幼年期から大人までの心理的支援を行っている。

　高村さんによると、発達障がいを抱える大学4年生は卒業単位を満たすことや論文を提出することに精一杯で就職活動まで行えないケースが多いという。この他、就職活動をしてきたが進路未定の学生の場合、発達障がいや発達障がいに似た傾向、精神疾患を抱えているケースも見られ、支援を必要とすることも多いという。

　高村さんは「将来のことや働くことに関する困り事やおっくうさは、人それぞれに違う。就職のことで何から始めていいのか分からなかったり、気持ちが落ち込んだり、体調を崩してしまったり、キャパシテーィを超えてしまいそうな人が、今からでも、そして就職後も受けられるサポートも含め、まずどうすればいいかという流れを、事例を元に伝えたい」と意気込む。

　開催時間は13時～15時。事前申込み制。