五十嵐威暢(たけのぶ)さんの壁面彫刻「風の音(かぜのね)」の常設展示が6月23日、きのとや白石本店(札幌市白石区東札幌3-5、TEL 011-813-6161)の店内で始まった。
デザイナー・彫刻家の五十嵐さんは1944(昭和19)年北海道生まれ。主な作品は、JRタワーのロゴマーク、札幌駅の星の大時計、サントリーホールや東京ミッドタウン、大通BISSEの彫刻など。現在は新十津川町の「かぜのび」を拠点に制作活動を続ける。
同作品は、五十嵐さんが同店のパッケージのために描いた原画をもとに製作。2020年10月から包装紙やパッケージの原画の構想をスタートさたことが今回の作品につながり、約1年半かけて完成させた。常に上を目指す2番目であり続けようというきのとやの企業哲学を彫刻に反映しようと、原画のラインは数字の「2」を描く腕の運動をベースに発展させて描いたという。
五十嵐さんは「原画をトリミングし、さまざまなアプリケーションを作り、その方針を彫刻に生かした。この作品は、おごらない企業精神が北海道の爽やかな風となって吹き抜け、軽やかな音を奏でる彫刻」と説明する。
展示に併せ、きのとや白石本店は「感動のおいしさ体験」をテーマに本店限定の商品を用意。チーズの味わいと生感が特徴という「極上生チーズタルト」(270円、数量限定)をはじめ、クロッカンシュー生地を焼き上げ、クリームを詰めてすぐ提供する「焼きたてザクザク」(240円)や「焼きたてチーズタルト」(220円)、「チョコかけタルト」(324円)を販売する。
きのとや広報担当者の新妻昌子さんは「彫刻が地域のシンボルとして愛されることを願っている」と話す。
営業時間は9時~20時。チョコかけタルトは15時販売開始(数量限定)。