「浦河ベジフルフェア」が現在、センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)で開催されている。同町との連携事業は今年で6回目。
北海道の南に位置し、競走馬の名産地として知られる浦河町は、競走馬や日高昆布の産地として有名だったが、景気低迷のあおりを受けた軽種馬産業からの転換策として、地元JA、行政、農業改良普及センターがタッグを組み、2003(平成15)年から夏いちごの栽培を始めた。あかね色のいちごを鈴のように実らせることから「すずあかね」と命名された夏いちごは、当初4戸の農家からのスタートだったが、その後新規就農者も着々と増え、2014(平成26)年には生産量日本一となった。
フェア期間中、洋食レストランでは「夏いちご」を、和食レストランでは「グリーンアスパラガス」を、それぞれテーマに各店が「夏いちご尽くし」「アスパラ尽くし」の料理を提供する。併せて、昨年同町で開催した夏いちごレシピコンテストの受賞作品を「夏いちごとタコカルパッチョ 海の幸のマリネ 日高昆布の素揚げ添え」、「夏いちごのビスコッティ」、「夏いちごたっぷりゼリー」を同ホテル流にアレンジして提供する。見た目も楽しみ、ハッピーな気持ちになってもらいたいという思いを込めたというハート型のいちごを盛り付けた料理も用意。朝食ビュッフェでも、同町の特産品を用いた日替わり料理を提供する。
総調理長の金子厚さんは「昨年は、同町の夏いちごに関するミニ講座と夏いちご尽くしのフルコース料理を提供する限定イベントを開催し、夏いちごの新たな『味力(みりょく)』を参加者に楽しんでいただいた。6回目となる今年の連携事業では、昨年好評だった『尽くし』というテーマで爽やかな酸味、香りがある夏いちご、みずみずしい食感とシャキシャキの歯ごたえが特徴のグリーアスパラガスの『美味(おい)しさ』を発信していく」と話す。
7月31日まで。