センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)のチャペルで12月11日、札幌を拠点に道内外で活躍している地元プロ演奏団「アンサンブルグループ 奏楽(そら)」による無観客クリスマスコンサートが開催された。
新型コロナウイルスの影響で活動の場を制限されている文化・芸術分野のアーティストたちの支援を目的に、「臨場感をそのままに、自宅などで一足早いクリスマス気分を楽しんでほしい」と企画。「奏楽」は、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」をテーマにした同ホテルレストランのクリスマス料理の監修にも協力している。
当日は、岩崎弘昌さん(オーボエ)、前田朋子さん(ピアノ)、有田文さん(チェロ)、小林佳奈さん(バイオリン)と絵本「くるみ割り人形」等の朗読を担当した南川尚子さんが出演。2部制で、1部は、チャイコフスキー作曲のバレエ組曲「くるみ割り人形」より「金平糖(こんぺいとう)の精のおどり」「花のワルツ」ほか全6曲と絵本の読み聞かせを行った。第2部は、詩の朗読と「アヴェマリア」「ホワイトクリスマス」などクリスマスソングを館内に響かせた。
演奏は「奏楽」の公式サイトで今月15日~20日の6日間、15時と19時に専用ユーチューブチャンネルで無料配信する。
「奏楽」理事長でもある岩崎さんは「生演奏を各地にお届けするという私たちの活動が再開できない中、普段でもなかなか演奏できないホテルのチャペルという特別な場所での演奏機会を提案いただいたホテルに感謝したい。この状況下で、音楽を自由に楽しむことのできない環境にいる方に、少しでもクリスマスの雰囲気を楽しんでいただけるよう、非日常空間であるホテルのチャペルで心を込めて演奏した。画面を通して楽しく聴いてほしい」と話す。