飲食店の商品をタクシーが出前する「札幌出前タクシー『食べタク』」サービスの実証実験が4月17日から始まった。運営は札幌出前タクシー実行委員会。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、観光客の減少や外出自粛による影響で、飲食やタクシー業界は大幅な売り上げ減少が続いている。「食べタク」は休校や在宅ワークで3食を自宅でとる人は増加しているため、消費行動の変化に対応し、事業継続可能な需要を喚起することを目的に、札幌市内のタクシー会社と飲食店を結び着ける救済事業。
通常、出前は配達に必要な人員を自店で用意しなければならないため、現在多くの飲食店がテークアウトを行っている。「食べタク」サービスは、タクシー事業者の救援事業を活用し、自社で出前機能を持たない飲食店と消費者をつなげる役割を果たす。
実証実験は奥芝商店「おくしばあちゃん」(札幌市中央区宮の森1条10)、産直大衆ビストロSACHI(札幌市中央区南3西2)で行われた。注文は「食べタク」ウェブサイトから飲食事業者へ電話かLINEによって行う。店舗から約3キロ圏内の消費者へ商品を届けることが可能になるという。
「食べタク」サービスは5月1日をめどにウェブサイト上で飲食店情報を掲載し、本格始動する予定。新型コロナウイルス感染症収束まで行う。