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札幌の専門学校生がデジタル断ち環境でSDGs研修 自ら考える体験も

札幌市のSDGsの取り組みを聞く学生ら

札幌市のSDGsの取り組みを聞く学生ら

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 「札幌観光ブライダル・製菓専門学校」(札幌市中央区大通西9)の2年生が9月11日・12日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに「定山渓ビューホテル」(南区)で宿泊集合研修を行った。

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 対象はエアライン学科、ホテル学科、観光総合学科、ブライダル学科、製菓学科の2年生約140人。研修では、2018(平成30)年6月に内閣府からSDGs未来都市に選定された札幌市の取り組みについて、札幌市観光局 観光都市推進部 観光計画課 推進係長の佐竹輝洋さんが実例を挙げながら紹介。その後カードゲーム「2030SDGs」公認ファシリテーターの高橋優介さんによるワークショップを通して、SDGsを学び体験する時間を過ごした。同校教務部の大内智博さんは「周りのことを考えて生活をしないといけないと、学生たちは理解してくれていた」と話す。

 ホテル滞在中は、日常生活の見直しと自分自身で考えて情報を集める機会を作る目的で、学生たちの携帯電話、パソコン、タブレットなどのデジタル機器の所持および使用を禁止。大内さんは「携帯電話を通してつながるより、生身の人間とのコミュニケーションを深めてほしい思いがあった」と話す。「手元に携帯電話がないだけで不安を感じる学生もいたが、次第に直接コミュニケーションをとり合う時間が増えていた。SDGsの学びに合わせ、将来学生たちが働く上で、目の前のことや自分が働く業界のことだけを考えるのではなく、大きな視点で考えて想像し、自分で行動できる人になってくれれば」と、卒業を半年後に控えた学生たちの将来を思いやった。

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