大日本印刷(東京都新宿区)による「DNPソーシャルアクションサービス May ii(メイアイ)」の実証実験が、大通公園(札幌市大通西6)で行われている。
同サービスは、街なかなどでの移動に関して困り事を抱えている人と、手助けしたいサポーターをつなげるもの。年々増加する訪日外国人や障がいを持つ人や高齢者などにも使いやすい案内表示や施設の整備が進む中、ハード面の整備に加え、多様な人々が相互に理解し合い、抵抗感を持つことなく助け合っていく「心のバリアフリー」実現に向け、同サービスを開発したという。
GPSを用いることで広範囲のエリアで利用者のマッチングを図るほか、移動に困り手助けを求める人(リクエスター)と手助けしたい人(サポーター)の所在地を表示し、互いの移動状況が分かりやすくしたのも特徴。このほか、サポーターにはリクエスターへのサポート回数などに応じてポイントを進呈するなど機能も用意する。
同社広報は「障がいがある人へサポート研修はたくさんあるが、初めての声掛けは勇気がいるもの。このサービスをきっかけにボランティア文化を醸成し、共生社会を実現できれば」と話す。
利用無料。8月25日まで。