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札幌・定山渓に新スタイル宿泊施設「定山渓商店」 ミレニアル世代をターゲットに

「自由度」をコンセプトにミニマリズムを意識したロビー空間

「自由度」をコンセプトにミニマリズムを意識したロビー空間

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 「第一寶亭留(ホテル)」(札幌市南区)が7月26日、宿泊施設「旅籠屋 定山渓商店」(南区定山渓温泉西2、TEL 011-598-2929)を開業した。

「旅籠屋 定山渓商店」の入口

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 2018(平成30)年に閉館した札幌市の保養所「渓流荘」をリノベーション。必要以上のものを手に入れないミニマリズムや、コストパフォーマンスを意識といった特徴を持つミレニアル世代をターゲットに、「自由度」「気軽さ」を重視した新しい宿泊スタイルを提案する。セルフチェックイン機を置き、滞在中は館内全てキャッシュレスで対応。チェックアウト時に一括して精算するシステムを導入した。

 多様化する旅のスタイルや宿での過ごし方に対応できるよう、3タイプ(和室、洋室、カプセル)の客室(全30室)と、定山渓精肉店、酒屋定山渓商店、温泉浴場、酒ラウンジ、コワーキングスペースなどで構成する。カプセルルームの広さは畳2.18枚分で、従来よりもゆとりがある空間になっているという。

 定山渓精肉店は、実際に近隣エリアの高級ホテルや札幌市内の焼肉店に肉を卸している商店。6段の重箱に入った焼肉コース「焼肉6段」のみを宿泊者の夕食として提供する。足りない時は、カウンターで肉の量り売りも行う。

 酒屋定山渓商店は、コンビニエンスストアなどと変わらない価格でドリンクを提供。レストラン、ラウンジ、部屋など、好きな場所で飲むことができる。日本酒を中心に常時100種類以上の酒類を常備する酒蔵も併設。真っ暗な酒蔵に懐中電灯を片手に1組10分ずつ入室し、探検感覚で酒との出合いを楽しめる工夫も凝らす。

 同社経営企画室チーフの大島彩乃さんは「この施設のテーマは『もっと自由に もっときままに』。従来の接客をしていると、『自由にやるから、もういいよ』と言うお客さまも増えてきた。『必要な分を必要なだけ』、そうしたいろいろな要望に対応できる宿を作りたいと思った」と話す。「50~60代をターゲットにしてきた当社の従来のスタイルからすると、この試みは新しいチャレンジ。定山渓第一寶亭留 翠山亭内のカフェ『坂ノ上の最中』や、昨年秋にオープンしたジェラートとピザの店「雨ノ日と雪ノ日」を通して、ミレニアル世代のマーケティングを行っていた」とも。

 宿泊料金は1泊2食付2人1室大人1人1万円~1万1,000円(税別・入湯税別)。16時チェックイン、12時チェックアウト。

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