アジアゾウ4頭を展示する新施設「ゾウ舎」が3月12日、札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3、TEL 011-621-1426)で一般公開される。
2007年にゾウの「花子」が死亡して以来、ゾウがいなかった同園。2018年11月30日にミャンマー連邦共和国からアジアゾウ4頭(雄10歳、雌27歳・15歳・5歳)が同園に到着。ゾウたちの健康状態が良好であることから一般公開される。
新施設「ゾウ舎」は屋外放飼場と屋内放飼場の2つのエリアに分け、屋内放飼場は「陸のステージ」「水のステージ」「トレーニングゾーン」などで構成。施設はゾウの生態に則しているのが特徴だという。ゾウは砂浴びを好むことから屋内外の放飼場ともに床材に砂を採用。ゾウの健康維持に重要な水場を確保するため、群れで水浴び可能な屋外プールも設置した。
屋内プールは目の前でゾウが泳いでいるところを見られる。冬期間は室内で暮らすゾウの水場確保のため、国内初となる屋内プールを設けた。屋内観覧施設は敷地勾配、放飼場の高さの差を利用してさまざまな角度からゾウを観察できる。「陸のステージ」では教育プログラムを実施するレクチャールームを用意。壁面にはゾウの生態に関する解説看板も用意した。
一般公開される3月12日は11時から、札幌市の秋元市長によるあいさつやテープカット、くす玉割りが行われ、11時30分から一般公開される。
担当の藤井修司さんは「3月12日にオープンするゾウ舎は、屋内外合わせて約5200平方メートルで日本最大級。そこで伸び伸びと暮らすゾウたちの姿を見てほしい。円山動物園でゾウを見られるのは、12年ぶり。幅広い世代の方に訪れてほしい」と来場を呼び掛ける。
入場料は大人=600円、中学生以下無料。